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誤嚥性肺炎(液体と固形物では、なぜ固形物が肺に入ったときの方が怖いのでしょうか)

<2012年11月18日 受信>
件名:誤嚥性肺炎(液体と固形物では、なぜ固形物が肺に入ったときの方が怖いのでしょうか)
投稿者:アキミ

はじめまして。皆さまに質問させていただきます。
新人准看護師です

誤嚥性肺炎で、肺に異物が入った場合
液体と固形物では、なぜ固形物が肺に入ったときの方が怖いのでしょうか。



上司から質問を投げ掛けかけられ、看護学校時代の教科書やネットなどで調べたのですが 上司の求める答えが導きだせておりません

単純に、肺に入った固形物はどうなるのでしょうか。
吸引では排除されませんよね?

初歩的な質問で申し訳ありません
よろしくお願いいたします

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No.1
<2012年11月19日 受信>
件名:異物なので吸引して除去
投稿者:paroparo

かき出すか引っ張り出すかどちらかでしょう。

肺の解剖を見てみましょう。

単純に、肺に入った固形物はどうなるのでしょうか。
吸引では排除されませんよね?

→その通りです
人には、咳嗽反射があるので異物をだそうと生理的現象があります。
塊の大きさにもよりますが気道くらいの塊が詰まったらどうなります?
・・空気は肺胞まで到達するかなぁ、呼吸は出来るかなぁ?

咳嗽反射が無い場合液体だと細部まで詰まってしまいますが
・・生き残っている肺胞で呼吸できるかなぁ?


No.2
<2012年11月19日 受信>
件名:誤嚥性肺炎について
投稿者:キリト

こんばんは。
肺の中の空気が入る部分を肺胞(はいほう)といいます
ここの大きさは100~200μm(まいくろめーとる)  0.001mmくらいです
したがって、この大きさより小さな「もの」しか肺胞に入れません
小さな空気以外の「もの」が異物となって肺炎を起こします

「水」の部分だけは、肺から血液に吸収されます。
量が少ない場合は、肺胞粘液にまざってそこの水分として働き、そのうち蒸発して息と一緒に出てゆきます。
肺では37度で湿度100%になるので、かなりの量の水分が呼吸により蒸発しています。
固形物(大きさによりますが)は、肺胞まで行く事はなく、その手前の気管支のどっかで大きさに応じてひっかかります。
気管支には繊毛という毛が生えた細胞が並んでいて常に毛が運動していて、異物を外に出すようにしています。
気管支の分泌物に包まって、ある程度太い所まで押し出された後は、咳などで痰となって排出されます。
それでも取れないのであれば、気管支鏡などを用いて取り除くこともあります。
取れないと細菌が繁殖して肺炎を起こす可能性が高くなります。


No.3
<2012年11月20日 受信>
件名:qaroqaro様
投稿者:アキミ

回答、ありがとうございます。

単純なことも、わかっているようでわかってない自分がいます。
疑問に思ったら、小さなことでもすぐに調べる。

この癖をつけなさいと、上司 は言いたいような気がします。


完璧に理解しようとすると、看護は深いですね。

准看の学校だと、広く浅い知識で大丈夫ですが、上の学校にも行きたいと思っているので、
小さな疑問をそのままにせず、追及していく癖をつけたいと思います。


No.4
<2012年11月20日 受信>
件名:キリト様
投稿者:アキミ

丁寧に説明いただきまして、ありがとうございます。

胃ろうの方で、誤嚥性肺炎を繰り返す患者様が多く、吸引や口腔ケアをこまめにしていても、
繰り返す方は繰り返すので、疑問に感じていました。。


もっともっと勉強して、知識を深め
私もこれからできるであろう後輩たちに、アドバイスができるようになりたいです。

 
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