ずっと疑問に思っています。老人施設で働いていますが、誤嚥された時背中をドンドン叩いている光景をよく見かけます。もしも誤嚥して気管や気管支に異物が入ったときに、背中を叩くというのはむしろ更に異物を押し込むもので何の改善もしないと思うのです。食道や喉頭部ならともかく誤嚥してむせ込んでおられる場合は自分で咳をして出すより対処の方法はないと思うのですがどうですか?むせておられる姿はあまりに苦しそうなので何か手をさしのべたいと思うのですが・・・皆さんどうしておられますか?
そうですね、よくある光景で、特に介護職がやってます。ので、私は、そんなにしなくてよいと指導したことがあります。自分がむせたとき、背中をドンドン叩かれたらどんなに苦しいかわかるからです。それは、咳き込んで必死で呼吸しようとしている呼吸リズムに、ドンドンがおかまいなしで同調していないからだと思います。自分で咳き込める(つまり、吸気が行なえる)なら、できるだけ自力で、背中は呼吸に合わせて軽く叩くかさする程度(そばについて、恐怖、不安を和らげるため)と私は思っています。相手次第ですがハッフィングの援助もできるといいですね。
すぐ介入しなければいけないのは、窒息のときで、そのときには背部叩打法とかハイムリック法ですね。このことから「背中を叩く」ということが間違って解釈されているような気がします。(吸引も一応します)
私(ナース20年)個人の意見ですが、違う意見、根拠などあれば、私も教えていただきたいです。
むせる場合は咳そう反射があると判断できるので、咳を誘発させるために背中を軽くタッピングします。
実際に、むせはじめに少し咳をしてやめてしまう方にタッピングをするとさらに咳を出してくれます。
まだむせっぽい感じなのに食べ続けようとしている方にも有効と思います。
咳をさせる事で咽頭部に残った食物を排出させる効果もあり、更なる誤嚥の予防になります。
完全に気道閉塞している時は気道の異物を除去して窒息を改善させる方法をとらなければなりません。
高齢の方の食事場面にはその様な危険がつきものなので、
その介助にあたる介護の方にはしっかりわかって対応して欲しいと思います。
とても貴重なご意見ありがとうございます。教科書にかいてないことで、ずっと疑問におもってました。これで自分の意見に自信がもてました。
誤嚥した場合の処置として義歯は除去したほうが良いと思うのですが、ある救急隊の方はピッタリと装着出来ていたら除去の必要性は無いと断言されるのですが本当でしょうか。
yonchiさんのおっしゃるように、咳嗽反射時のタッピングと窒息の時の背部打叩法とを混同している介護士さんが多いようですね。
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