看護師お悩み相談室

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嚥下評価と食事形態の判断

<2015年08月17日 受信>
件名:嚥下評価と食事形態の判断
投稿者:匿名

勤務先では看護師によって嚥下評価と食事形態の判断がなされているのですが、これは所謂「エビデンス」に基づくものなのでしょうか。
客観的にみて看護師はそういった知識を身につけていると思われますか?
食事ペースが速かったり、飲み込み方が通常とは何か違う、または嘔吐・咽などがあれば基本的に食事形態を落とすほうが安全だと言われれば確かにそうなのかもしれませんが、これは何らかの合理的な根拠があるというよりも、看護師個人の感覚的判断でしかないような気がします。
そしてこの感覚的な判断は看護師でなくとも誰でもできるものかと思います。
例として「嘔吐した方の食事を何割に」などの指示がありますが、この何割はどのような根拠によりどのような方法で算出したのか看護師は答えられるものでしょうか?

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No.1
<2015年08月17日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

嚥下評価できる医療機関でSTや嚥下専門医師に評価をまず評価をしてもらい、その際にどの段階で食形態を変化させていくか明確な指示を受けておくのが正解ではないでしょうか。

主に高齢者施設では、嚥下評価を行うことで、毎月施設加算がつく場合があるので。そういう嚥下評価の明確なルート作りは各施設で大切です。

それがベースにあって、はじめて、その時々の臨機応変な食形態の変更が活かされるのだと思います。
ただし、施設に摂食専門看護師がいれば、また話は別ですけど。


No.2
<2015年08月18日 受信>
件名:はじめまして
投稿者:しほこ

はじめまして、読ませて頂きました
言語聴覚士の一意見としてご参考まで。
摂食嚥下機能についての評価は、日々の食事確認は勿論、普段の痰量の増加はないか、栄養状態の悪化や炎症反応がないか血液検査でみたり、体重の急激な減少がないか、胸部雑音はないか、など誤嚥性肺炎のリスク要因を主に確認して、必要時は摂食姿勢や食形態、食事方法の工夫等をアドバイスします
食事では、摂食姿勢、摂取量の増減、摂食時間の延長、好みの変化、食事前後の湿声の変化、何でいつむせるかなどを確認しています
まずは、なぜ食事ペースが速くなっているか、なぜ飲み込み方が他の人と違うのか、なぜむせるのか探る必要があるかと思います
基礎疾患や生活歴、既往も留意しています
一番客観的に見れるのは嚥下造影や嚥下内視鏡検査です

詳しくお知りになりたいようでしたら、
摂食・嚥下障害の評価(簡易版)というのが日本摂食・嚥下リハビリテーション学会からネット上にアップされています
藤島先生の摂食・嚥下ポケットマニュアルという本なんかも役に立ちます
看護師さんは一番患者様の近くで観察してらっしゃるので、情報もたくさん持ってらっしゃると思います
是非STや管理栄養士さんなど、他部署と協力して更に知識の向上に励んでください

 
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