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オートクレーブによる滅菌バッグ使用について。

<2014年10月26日 受信>
件名:オートクレーブによる滅菌バッグ使用について。
投稿者:こころ

大学病院からクリニックに転職しました。
以前は、中央材料室の方がしてくれた滅菌・消毒などの仕事も自分でやることになり
一から勉強しているところです。滅菌や消毒に携わったことがある方のご意見を頂けると幸いです。

オートクレーブによる滅菌バッグをつかった滅菌についてですが、
オートクレーブには2種類あり、真空脱気式と重力置換式があるそうで、
重力置換式では、滅菌バッグや管状のものは、滅菌が不十分になるということを知りました。現在、クリニックでは、重力置換式のオートクレーブを使用しています。

以下の5点お伺いしたいです。
①現在、クリニックでは、重力置換式のオートクレーブで滅菌バッグを使って鉗子などを滅菌しています。これは、間違っているのでしょうか?
滅菌バッグにいれず、毎日フラッシュ滅菌という形で、滅菌する方がいいのでしょうか?

②滅菌バッグの適切な並べ方は紙と紙が重なるように並べていますがこれでよろしいでしょうか?

③121度で20分のコースを選択していますが、硝子棒もオートクレーブにかけていて大丈夫でしょうか?

④滅菌バッグは、適切な保存により、最低何か月持つと考えればよろしいでしょうか?
滅菌をした日付スタンプは、紙ではなくビニール側に押した方が保管上の汚染という観点からは良いのでしょうか?

⑤滅菌バッグに入れる前に、器材を消毒液などにつけた方がよいのでしょうか?

とても小さなクリニックで私以外に看護師がおらず、新しく教科書や参考書を読んでいるのですが、自信が持てず、現場の方のご意見が聞けたらあり難いです。
うちでは、このようにしているというようなことでも構いませんので是非教えてください。
初歩的なことですが、どうかよろしくお願い致します。

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No.1
<2014年10月26日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

たくさんの質問がありますが オートクレーブを購入した業者に問い合わせるのがいいと思います。わからないことはよく教えてくれますよ


No.2
<2014年10月26日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

看護師一人で引き継ぎがない状況で勤務されているのでしょうか。
本当にお疲れ様です。勉強熱心でとても感心しています。

重力置換式のオートクレーブでしたが、滅菌バッグに入れたり、カストにいれて(攝子やクスコ)滅菌していました。
カストに立て掛けるような感じで、あまりバッグが重なり合わないようにしていました。重なると乾燥が十分ではなくなるからです。
鉗子栓も(ゴム)も一緒に滅菌していました。硝子も大丈夫だと思いますが、硝子棒の耐熱何度なのか確認できるものはありませんか。商品によって異なると思います。

滅菌バックは、しっかり密閉されているので、一か月。布をかけた状態で滅菌した攝子や万能つぼ、カストは一週間で、滅菌のテープに日付を記入していました。

滅菌するので、消毒液につける必要はありませんが、食器用の洗剤で洗っていました。クスコなどは、超音波洗浄機に30分ほどかけてから滅菌していました。


私のクリニックでは、水の交換や拭き掃除など、週に一度掃除をしていました。
滅菌バッグが濡れている状態で終了になっていたら、量を入れすぎだったり、重ねすぎなので、乾燥時間や量、入れ方を工夫しながらやっていました。
扉を開けたらすぐにカストを閉めていました。


No.3
<2014年10月26日 受信>
件名:ありがとうございます。
投稿者:こころ

No.1様 コメントありがとうございます。早速メーカーに相談してみます。

No.2様 色々教えて下さりありがとうございます。
看護師は私のみで、滅菌や消毒は看護助手の方も手伝ってくれています。助手の方は業務的に根拠などは気にせず行っています。私が自信を持って作業できるよう質問させて頂きました。コメントありがとうございました。


No.4
<2014年10月28日 受信>
件名:結果
投稿者:こころ

オートクレーブと滅菌バッグのメーカーに連絡してみました。

①高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)のクラスN(真空ポンプなし)でも、滅菌バッグにおける滅菌は可能。→近年はクラスBを導入する施設が増加しているそうです。

②滅菌バッグが膨らむことを考慮して詰め過ぎず、紙と紙、ビニールとビニールになるよう適度な空間を使って並べる。

③ガラスなどは、その耐性によるのでガラスメーカーに確認した方がよい。

④有効期限の設定について、従来は時間依存型無菌性保証レベル(time related sterility maintenance:TRSM)に基づいて設定していたそうですが、現在では事象依存型無菌性保証レベル(event related sterility maintenance:ERSM)に基づいて設定することが要求されている。
現実的には事象(包装材料、滅菌方法、保管方法、保管場所など)を条件として、TRSMとERSMを融合した有効期限を設定することが必要なので、滅菌物が現場で適切に保管・管理されていることが必須。
「医療現場における滅菌保証のガイドライン2010」より

このため、一概に何か月とは言えないそうですが、多くは1か月、3か月から半年としているところもあるようです。

日付スタンプは、オートクレーブにいれる前に、油性のインクで滅菌バッグに印字。
オートクレーブいれた後では不潔扱いになる。

滅菌技師という資格もあるようで、滅菌や消毒はもっと勉強しなくてはならないと思いました。上記の内容は現時点ですので、今度ガイドラインの変更などにより、変わってくると思います。

 
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