ネットの投稿で、
「重症筋無力症の治療にはコリンエステラーゼ阻害薬を用いるが、コリン作用薬は用いない。どちらもアセチルコリンを増やすのに、なぜコリン作用薬ではだめなのですか?」
というようなものを見ました。
私は通信で看護を勉強しています。ちょうどここをやっているので気になったのですが、この答えは、
コリンエステラーゼ阻害薬は、骨格筋の神経・筋接合部にあるニコチン性アセチルコリン受容体を刺激し、骨格筋の収縮を強めるけれど、コリン作動薬にはその効果がないから、ですか?
初歩的な質問ですみません。力を貸してください。
コリンエステラーゼは、
運動神経や交感神経の節前繊維
副交感神経の節前節後繊維に
放出される神経伝達物質である
アセチルコリンを分解させるはたらきが
あります。
重症筋無力症では、
運動神経からの興奮が筋肉に
うまく伝わらないところから
でてくる疾患です。
コリンエステラーゼによって
アセチルコリンが分解されてしまうと
運動神経が興奮が伝わらないため、
それをそがいすることで
アセチルコリンの分解を阻害し、
運動神経の興奮を筋肉に伝わりやすく
させるのだと思います。
逆にコリン作動薬は、
アセチルコリンの作用を促進させているのですが、
先程述べたように、
アセチルコリンは副交感神経の神経伝達物質でもあり、
それを促進させるため、
副交感神経が優位にはたらくだけであり、
コリンエステラーゼ阻害薬のような
作用がないから
使わないのではないでしょうか?
間違っていたらすみません…。
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