看護師お悩み相談室

スポンサード リンク
相談を新規投稿する

高齢者の窒息・誤嚥の予防について

<2013年11月08日 受信>
件名:高齢者の窒息・誤嚥の予防について
投稿者:べてぃ

いつもお世話になっています。
高齢者の窒息・誤嚥事故への対策について、相談したいことがあります。

私の認識では、
<むせ>水分・食塊の一部が気道に入り、激しい咳イコール咳嗽反射が起こる状態。タッピングで対応。むせがおさまれば発声してもらい、嗄声があれば異物が気管に残っている状態と判断し、医師の診療を受ける。嗄声がなければゆっくりと食事を続ける。

<窒息>食塊・異物が完全に気道を閉鎖している状態。咳嗽反射や発声は起こらない。呼吸は出来ない。苦悶様表情。直ちに医師(救急車)に連絡。「食堂(何号室)で窒息事故が起きました。直ちに到来をお願いします。年齢や現病歴などは後ほどお伝えします」。ハイムリック法・背部打叩法(タッピングの場合と違い、手根部を使って強く背部を叩く)。異物が見えている場合は手袋を装着して口の中に手を入れ異物除去。但しすでに意識消失している場合は異物の除去より胸部圧迫(心臓マッサージ)を優先。

と考えていますが、不安もあります。

高齢者の窒息事故についてネット上で検索してみると、食事が自立している方の場合でも起こり得り、発見が遅れてしまうケースがありました。また窒息の原因となる食材は、餅・高野豆腐・かまぼこ・こんにゃく・椎茸など、これからの季節に多い和食系の食材で起こることがよくあります。
さらに認知症の方の場合、異食による窒息事故があります。
いずれの場合でも第一発見者が介護士の場合もあり、介護士への指導方法も含め、皆さまからの忌憚のないご意見・アドバイスをお待ちしています。

スポンサード リンク

No.1
<2013年11月09日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

投稿の内容は施設でと言うことですか?在宅ですか?


No.2
<2013年11月10日 受信>
件名:無題
投稿者:べてぃ

以前、高齢者施設勤務(医師は不在)で勤務していたとき、誤嚥・窒息事故で尊い生命を失いました。警察や訴訟沙汰にはなりませんでしたが10年以上たった今も胸が痛みます。

もしあのとき、対応がよければと悔やまれてなりません。

誤嚥・窒息事故の場合、呼吸停止から1分以内に意識消失・心停止が起きます。
不慮の事故での死者統計をみると、窒息事故は家庭内(室内)での不慮の事故の第一位で転倒や溺死よりも多く、しかも窒息死すれば訴訟や警察沙汰になることが多いのです。考えようによっては心筋梗塞よりも恐ろしいです。

しかも、窒息の場合、患者さま(利用者さま)は声を出して助けを求めることが出来ません。

こちらに投稿してから、もう一度、窒息事故について学んでみました。
以前に書いたことに加えて、自分なりに学んだことを書き加えたいと思います。

①激しい「むせ」(誤嚥による咳嗽)に加え、唇が紫色になっている、すなわち中心性チアノーゼを起こしている場合は窒息していると考え直ちにハイムリック法を行なう。

②窒息を発見した場合、直ちに他のメンバーを呼ぶ。他のメンバーは直ちに救急車またはドクターコール。(ハイムリック法→背部打叩法→胸骨圧迫→救急車コールの手順を踏むと訴訟で「救急車を呼ぶのが遅かった」と負けてしまうケースが多い)

③食事介助ですそばにいたときの窒息事故の場合、第一に行なうことはハイムリック法。背部打叩法はハイムリック法で出なかったときに行なう。
(介護士さんの中には「背部打叩法」と「タッピング」を混同している人が多く、患者さまや利用者さまが食事中に咳をするとすぐ背中を激しく打叩する人がいるが、それは間違い)

④ハイムリック法・打叩法でも窒息の原因となる異物が取れなかった場合は、心拍があっても直ちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行なう。胸骨圧迫により異物が除去されることがある。

⑤発見したとき、既に意識がなければ直ちにスタッフコールと同時に胸骨圧迫を行なう。

⑥ハイムリック法・背部打叩法によって異物が無事に除去された場合も医師の診療を受ける。高齢者の場合、ハイムリック法や背部打叩法で内部に損傷が起こっている可能性もあるので。

・・・などです。

ハイムリック法や背部打叩法は、胸骨圧迫法と違い人形を使っての訓練が出来ません。もちろん元気な人間に対しても行えません。正しいやり方を介護メンバーにも通知しないといけないと思います。

誤嚥・窒息による死者を、皆さまの力でなくすことができますように。


No.3
<2013年11月10日 受信>
件名:追伸
投稿者:べてぃ

ある救急医療サイトでは「なお、傷病者が咳をすることが可能であれば、咳をできるだけ続けさせる(咳は、異物の除去に最も効果的である)」とありました。

傷病者に明らかな中心性チアノーゼが起こっている場合も、そのまま本人の咳による喀出力に任せたほうがいいのでしょうか?

以前、咳をしながら中心性チアノーゼを起こした利用者さまがいて、背部打叩法を行なうと飴玉が出てきたときがありました。

 
スポンサード リンク
関連ワード
 

相談を新規投稿する
スポンサード リンク

サイト内検索

検索

看護師お悩み相談室HOME