看護師お悩み相談室

スポンサード リンク
相談を新規投稿する

緩和ケア・ターミナルケア(どのように勉強していくか悩んでいます)

<2011年10月28日 受信>
件名:緩和ケア・ターミナルケア(どのように勉強していくか悩んでいます)
投稿者:みかん

はじめまして。内科病棟で働く2年目看護師です。
私は養護教諭になりたかったのですがなれず、保健師になりたかったのですがなれず、削除法で看護師になりました。(熱意を持って看護師になられた方すみません)
そんな理由で看護師になったのもあってか、仕事が嫌で、またそんな気持ちで患者さんに接していることが申し訳なくて辞めようと思い、師長に話したこともありました。私の働いている病棟は、がんのターミナルや腎不全、心不全で亡くなる患者さんが多いです。

いつも、もうすぐ最期を迎えられるだろうという患者さんを受け持つとき、たとえ意識がなくても少しでも安楽に過ごしてもらうため何かしてあげたいと思うのですが、何をしたらいいのか分からずもどかしさを感じます。患者さんが亡くなったときにも『もっと何かしてあげることができたのではないか』と後悔することばかりです。

中途半端な気持ちで看護師になった私ですが、この気持ちを大切にしたいと思っています。そこで緩和ケア・ターミナルケアについて勉強したいと思っています。認定看護師になりたいとまでは思わないのですが、日々の看護にいかすことのできる知識を得られたらと思っています。
緩和ケア・ターミナルケアでセミナーを検索してみたのですがなかなか『これだ!』と思うものが見当たらず、どのように勉強していくか悩んでいます。

何かアドバイスいただけると嬉しいです。長文失礼しました。
よろしくお願いします。

スポンサード リンク

No.1
<2011年10月29日 受信>
件名:はじめまして。
投稿者:チャッピー

私は、今年度緩和ケア認定看護師になりました卒後13年目看護師です。
緩和ケアは認定にならなくても、勉強する機会はたくさんあると思います。
緩和ケアというのはかなり範囲が広いので、その中で、自分がいちばん興味を持てるものは何かをまず探してはどうでしょう?
「もうすぐ最期を迎えられるだろうという患者さんを受け持つとき、たとえ意識がなくても少しでも安楽に過ごしてもらうため何かしてあげたいと思うのですが、何をしたらいいのか分からずもどかしさを感じます。」という一文から察すると、終末期の、主に看取りに近いところあたりに興味をもたれているように感じます。
「看取りのケア」や「ターミナル各期における援助」・・・そのあたりから取り組んではどうでしょう?

それと、私から一つアドバイスさせていただきますと、緩和ケアに必要なのは「何かをする」ということではありません。
『Not doing,but being(何かをするのではなく、ただそばにいること)』という言葉があるように、患者さんと向き合い、そばにいて見守ることも看護です。安楽に過ごして欲しいというその気持ちがあれば、常に患者さんの安楽について考えておられると思います。
今の姿勢を大切に頑張ってください。応援しています。


No.2
<2011年11月04日 受信>
件名:無題
投稿者:mi

 私は看護師の経験があり、通信で養護教諭の免許を取得し、現在は臨任として養護学校の保健室に勤めています。任期がもうすぐきれるので、今度は看護学校の先生をしようかと動いているところです。

 教育と緩和ケア、根底でつながるところがあります。それは、「信じ見守る」ことです。
 教育って、何かを与えることが本来の目的ではありません。たとえば子どもが転んでも、自分で起き上がる能力を信じて見守る姿勢が必要なのです。その子のこれからを生きるための能力を「育む」ことなのです。
 緩和ケアは、その人がその人の人生を生き切るためのサポートといえるでしょう。主体は患者さんです。人生を終わらせなければならない状況に立たされ、絶望を抱いていることが多いのですが、嘆きを聴き、それでも自分の人生を主体的に生き切ることができる能力をもつ人間として信じ、見守ることです。そうすることが可能になる状況にもっていくために、看護師の知識や技術を活かすことです。

 ですから、こちらが何かをしなければ、というこちら側からの視点でなく、対象となる人がどうなったらよりよい生を生きられるか、という相手側の視点がとれることが必要となります。意識レベルが低下していても、眉間にしわを寄せていたり、清拭後はさっぱりといった表情をしていたり、何らか発信しているはずです。その非言語的なメッセージを受け取ることができる感受性を育んでいただきたいと思います。

 
スポンサード リンク

相談を新規投稿する
スポンサード リンク

サイト内検索

検索

看護師お悩み相談室HOME