都内の精神病院に勤務している看護師です。現在当院の閉鎖病棟では「危険物」として「ベルト、刃物類」などを中心としてお預かりしております。
「ひも類」も危険物として、スウェットの紐、パーカーの紐、靴紐などもお預かりしております。現在は個別性もありません。
ここで質問ですが、皆様の勤務している精神病院、または、ご存じの精神病院の閉鎖病棟ではどのような安全対策を取っておりますか?
また、閉鎖病棟の危険物としてはどのような物をお預かりしておりますか?
まず、危険物の定義は病院全体で決まっていますか?
これは組織として取り組むことが肝心です。
共通認識をもつことが大事。
そうでなければ、スタッフ各々の価値判断に委ねると、収拾つかず、またスタッフ間でも派閥ができたり、最終的に患者に影響がでます。
刃物、ハサミ、など小物に目がいって危険物預かります…なんてこてさきのごまかしはその場しのぎでしかありません
入院時のオリエンテーションでの説明。
面会時の持ち物などなど。
ビシーッと説明でおさえておくこと。
これは、威圧的ではなく、入院中に自殺、自傷、または他害などはおこせませんよ!アピールは必要。
それでも家族が患者に脅されて危険物を持ってきたら家族の責任となる。
きちんと書面にのこしておくこと。
ただ、預かったから安心でおわりではない。
そんなのは極一部。
一番大事なことはスタッフ一人一人の観察力です。
360見えますか?聴こえますか?
精神科の看護師は360度全部見えて聞こえなきゃあなんのです。
五感、第六感が大事!
すきを与えない観察が一番ですよ!モニターなんかより効果あり!
普段からのコミニュケーションで患者の状態を早めに察知してサイン築き早期介入。
長くなってしまった。
まだまだあるけど、皆で話し合って頑張ってちょ〜大!
人によってはシャンプーや化粧水なども預かります。(自殺目的で飲んじゃう)
持ち込めないものは火気類、ガラス系。
箸・フォーク・つまようじも…凶器になるし。
アクセサリーもネックレスやピアスは禁です。
食べ物に関しては餅・飴・ナマモノ。
先の2つは窒息リスクを減らすため。あとは個別対応。ナマモノは差し入れ時面会のみに食してもらいます。
精神科に入院しているからこそ起こる事例であり、精神病院への入院が及ぼす悪影響を如実に物語っていると思います。
日本の精神医療の現場が、「真の当事者主体の場」になることは本当に難しいことなんだなって、改めて思い知らされました。
ちなみに、すずきさんを非難しているわけではないですので、誤解なきようお願いします。
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