看護師お悩み相談室

スポンサード リンク
相談を新規投稿する

過去の失敗を乗り越えるには

<2008年11月28日 受信>
件名:過去の失敗を乗り越えるには
投稿者:かな

はじめまして。私は現在28才の1児の母です。看護師暦は4年。3年は総合病院出勤め、その後別の総合病院で1年パートの経験があります。ずっと消えない悩みがあります。それは、私が1年目の秋とても大きなミスをしました。その患者様は背骨がかなり彎曲してた寝たきりの方で ケイカン栄養をおこなってました。その日は私の受け持ちで、お昼にちょうど 家族の方の面会があったため 『せっかくなら車椅子で』と、深く考えずに車椅子で鼻注をおこないました。その後 患者様は嘔吐されそれにより 誤嚥性肺炎を起こし、状態も悪くなり 2、3週間後になくなられました。その時 師長からは『あんなに彎曲してる方を車椅子で鼻注すると 胃を圧迫して嘔吐するのよ。』と言われ、事故報告書を書きました。しかし、とくに他のスタッフから攻められることもなく、事実その件について知らないスタッフもいました。だけど、その時は殺人者と同じ...と思ってホントショックでたまりませんでした。でも 『今後こんな経験をしないように勉強しなくては』と気持ちを切り替えるようにしてました。だけど 本心はそれ以外にも、その現実から目をそむけたい。その件を深くとらえることで自分が傷つくのが恐かった。のが事実です。だから 正直あの時のその後の患者さまの経過を覚えてないんです。そして、その後は思い出すことはあっても深く考えないよう意識し、自分のなかで封印していました。しかし、辞める2ヵ月くらい前になって あの時のことを振り返ったとき 後悔と最悪感、自分はどうしたらいいの??という思いでいっぱいになり 悩んだ挙げ句 当時の師長に相談に行き自分の思いを泣きながら伝えました。師長からは『人間は座って食事をするのが本来の体位だよ。*さん(私)があの時は誤嚥させたかもしれないけど、口から摂取できない方の嚥下機能は著しく低下していく。今回はそういう形で誤嚥したかもしれないけど、いつかは起きていたこと、そんなに心の傷をおわせてしまいごめんね』みたいなことをいわれました。その時の自分の気持ちは、すごい楽になり師長に相談してよかった。というおもいでいっぱいになり その後思い出すことはあってもあまり 深く考えていませんでした。でも、あの件をただの失敗におわらせたくないから私は、看護師を続けていかないといけない。っておもいもありました。
しかし、また今年 その季節がやってきて 深く考えだしたら もーどうしていいかわからないくらい悩みだしました。あのとき何であんなことしたの?私が誤嚥させなければ まだ生きてたの...。ど-しよう??そんなことばかり考えてしまい 息子にも『こんなお母さんでごめんなさい。』という気持ちでいっぱいで泣けてきます。そして そんなことを過去にしたのに 今までノウノウと生活できたな。と過去の自分が信じられません。  もう6年も前のことなのに 今更、誰にも相談できないし 毎日そのことばかり考えてます。だけど 子供のためにも しっかりしないといけないし... どうしていいか わからなくなって...この思いをどう乗り越えればよいかアドバイス頂けたらと思い投稿しました。

スポンサード リンク

No.1
<2008年11月28日 受信>
件名:無題
投稿者:たろ吉

辛いですね。
私にも苦い過去があります。私の場合は、死には結びつくようなことではありませんでしたが・・・もし、患者さんが抵抗力の低い方だったらどうなっていたのか。
この仕事は常にそのような危険をはらんでいますよね。
実際、だれもが辛い思いをしてきているのではないでしょうか。この前も師長と話していたんですが、今は師長にまでなっている人であっても辛い過去があるのだと思いました。

かなさんになんて言っていいか正直わかりません・・・
ごめんなさい。
でも、もし信頼できる人が近くにいるなら(師長とか)もう一度話してみてもいいと思います。
きっとお子さんは頑張っているお母さんをよく見ていると思いますよ。


No.2
<2008年11月29日 受信>
件名:無題
投稿者:かな

たろ吉さん
ありがとうございます。本当にどうすればいいかわからないです。現実を受けとめて前向きに頑張るしかない。と主人にいわれました。わかっているのですが 気持ちがついてこないです...


No.3
<2008年11月30日 受信>
件名:すごく
投稿者:ひろ

気持ちのやさしい方ですね。今まですごく悩まれて辛かったでしょうね。。
 鼻注ならばいつ起こってもおかしくないことと思いました。
そのことを忘れずに看護師を続けていくとおもった気持ちを大切にしてください。その誠実な気持ちは患者さんに十分伝わるはずです。
ただ、お子さんに申し訳ない気持ちになってしまうことが気になります。
気持ちを整理するためにもメンタルクリニックにいきませんか?
わたしも一時期、あることがあり看護師で働くのに怖くなり思い切ってメンタルクリニックに行きカウセリングを受けるうちに自分を少しずつ取り戻しました。 自分だけ悩んでいる時にまるっきりの他人に聞いてもらうのも良かったですよ。
どうぞ、元気なお母さんになり家族の協力を得ながら看護師を続けてください。


No.4
<2008年12月01日 受信>
件名:無題
投稿者:かこ

かなさん、看護師になって最初の年に、良かれと思ってしたことが重大な結果になってしまい、相当なショックだったことでしょう。
しかし、私がご相談の文面を読む限り、この結果はかなさん1人の負うものではなく病棟あるいは病院全体の責任であり、また一方、ひろさんも仰ってるように、その患者様の状態から嘔吐による誤嚥がいつ起きてもおかしくない状況だったように思います。
そしてそれは当時の師長さん始め周囲も同様の認識だったのではないでしょうか。

かなさん、どうぞもうご自分を責めないでください。
後悔も反省ももう十分なさってます。
どうか今はかなさんの心の傷のケアをなさってください。
かなさんが思っているよりもその傷は深く、今やかなさんの人生を脅かしているようです。
ご自分ひとりの努力では治りにくいかもしれません。
信頼できる第三者(友人・知人や公共施設の相談員など)にかなさんの心境や状況を話し、知ってもらうことでかなり心の持ちようが変わってきます。
また、体の傷を治すように、心の傷のためにも病院やクリニックを利用するのも当たり前だと軽い気持ちで相談してみてはどうでしょう。
なにより、今のかなさんの一番大切な人であろう、息子さんのためにご自分を大切にしていただきたい。
だって、息子さんにはかなさんしかいないから・・・。
どうぞ一歩踏み出して下さい、切にお願いいたします。


No.5
<2008年12月01日 受信>
件名:無題
投稿者:かな

ひろさん ありがとうございます。 昨日あまりに辛くて 6年も前のことなのに 婦長に電話してしまいました...。婦長からは『かなさんがあの時は、やってしまったかもしれないけど、たまたま 受け持ちだっただけで 次の日に起きてたかもしれないし、ほかのスタッフが起こしていたのかもしれない。』『鼻注で誤嚥する患者さんなんていっくらでもいる。嘔吐してそれを誤嚥してしまったってことは、それだけ機能がなかったのだし』っていわれ励まされました。だけど やっぱり あのとき自分が車椅子で鼻注を行ってなかったら...。と考えてしまいます。車椅子でもベット上でも鼻注の嘔吐は起きてしまうときは起きてしまいますよね? どうおもいますか?こうやって 自分を必死にかばおうとしてる 自分も嫌なんですが やっぱり そう考えてしまいます...。すみません。 じつは、現在妊娠5ヵ月で婦長からは、マタニティーブルーも入ってるのでは?といわれました。ひろさんがおっしゃったように 一度 メンタルクリニックにいってみるのもありかもしれない...。って思います。自分のためにも2人の子供のためにも。しっかりした 明るい母親にならないといけないので。メッセージ有りがとうございました。涙がでました。


No.6
<2008年12月02日 受信>
件名:そうですよ。。
投稿者:ひろ

円背しているかたの鼻注栄養の危険性はベット上だとしても起こります。
胃瘻だって逆流し誤嚥性肺炎をおこします。
 自分をかばうつもりがやはり、自問自答してあの時のことがなければと責めてしまいますよね。。
そのことについて、知らないスタッフもいたとのこと。私にはそれらが問題になっていると思います。
 事故は起こしたくないけれど起こるもの。
スタッフ間でなぜ有耶無耶になったのか不思議でたまりません。
だってそうでしょう?誰にでもあり得ることですよ。事故報告はつらいですよ。でも、今後の対策がねられ次の事故を防げましたし次のステップを踏み出すこともできましたよね。
でも、いまはその病棟にもいないし心の中はあの頃の辛い気持ちを抱えたままで看護師をやっていくのに二の足を踏んでいる状態でしょうか。
 かこさんの一歩踏み出してくださいという力強い文章の通り、どうぞ踏み出してください。
二人目のお子さん、おめでとうございます。
やっと安定期に入ったところでしょうか?
 これから出産と二人の育児で忙しくなりうれしさと疲れと入り交じるような生活になると思います。
 そんなときに話を聞いてもらう自分の気持ちを聞いてもらう場所があってもいいですよ。
 口に出して話していくと気持ちが落ち着いていくように思います。


No.7
<2008年12月03日 受信>
件名:無題
投稿者:かな

かこさん、ひろさん有りがとうございます。
こんな私の為に こんなに親身になって頂いて本当にありがとうございます。
そうですよね。二人の母親なんだから、もっと強い人間にならないとだめですね。思い切って この場をかりて相談できて本当によかったです。この間まで息子の笑顔をみたり、甘えてきても 『こんなお母さんなのに...ごめんね』と息子が哀れに思えて涙は出るし辛かったです。だけど かこさんが仰ったように、息子の母親は私ひとりなんだし こんな気持ちの母親に育てられた息子のほうがもっと哀れだ。と思えるようになりました。今回の件も 自分の看護師人生の大きな学びとして受け入れる事が出来るようになりたいです。それに、私のような体験や過去の辛い思いを抱えて、それを乗り越えておられる看護師はきっと 他にもたくさんいますよね??私にも乗り越えられると信じたいです。同時に、鼻注による誤嚥はどんな形にせよ 起こりうる事。という言葉で すごく気持ちが楽になりました。こんな事で楽になってはいけないのかもしれないですけど...。まだまだ、気持ちの切り替えはできていませんが...。でも、今までこの出来事を 私の中で封印していたのですが ある意味、ここで真っ正面から向き合う事で気持ちをしっかり整理し 次の一歩を踏み出すきっかけになれているのかもしれないです。ここで つまづいて息子の人生もダメにしてしまわない為にも しっかりしないといけないですね。
まだまだ 前向きに考えてみたり落ち込んだり...そんな思いの繰り返しですが 頑張っていこうと思います。だめなら メンタルクリニックの力も借りて乗り越えていきたいと思いました。
ありがとうございました。暖かい言葉が心に響きました。頑張ります。


No.8
<2008年12月04日 受信>
件名:ケセラセラ
投稿者:りんこ

なるようになるという言葉がありますが、過ぎてしまったことは仕方ありません。
かなさんが一生懸命考えて援助して、結果そうなってしまったことなのですから。
故意ではないし、患者さんの体調や急変やいろいろタイミングってあるとおもいます。
人の命を預かってる以上いろんな場面や失敗にでくわすことがあります。
私も、大事にいたらないまでも本当に失敗はたくさんしました。
でも、医師や先輩が必死にフォローしてくれて、励ましてくれてなんとか
つづけられました。
今はお子さんに恵まれ、相談できる温かい師長さんもいるじゃないですか。
ぜひ今の生活を大切にしてください。昔のことは今考えてももどりません。
今後より良い看護をしていくために良い方法や、楽しい幸せな家庭生活が送れるよう
気持をきりかえて(徐々に)いくのでどうでしょう。


No.9
<2011年01月18日 受信>
件名:同じ名前だよ
投稿者:かな

かなさん、六年前の辛い経験よませてもらいました。一時は前向きに、そしてまた過去の苦い経験を思い出しては自問自答する・・・よく分かります。私も看護師でそれは数々の失敗をしてきました。だけど、くよくよ悩んだところで過去はかえられません。大事なのは今からどうするかなのです。内容をみたところかなさんは、亡くなった患者さんを思う気持ちよりもそれ以上に自分に対するプライドが高くなっているのでは?そのプライドをいい方向にむけて、どうか前向きに進んでください。子供はかなさんをいつでも応援してくれます。どうか笑顔で向き合ってください。同じような失敗をしても何も考えてない人だっているんです。もう自分を責めないで明るい未来に向かっていってください。あなたは悪くないんです。


No.10
<2011年09月28日 受信>
件名:無題
投稿者:かな

投稿者のものです。3年前にこの投稿をし その後精神的に安定し 出産後 再び考え込んでしまい、精神科受診し 1年前にパートではあるものの看護師復帰をしました。復帰したことで 体調も安定し 看護師として 母として頑張ることができてました。
しかし また ここに来て 精神的に不安定になっています。
「円背患者の胃瘻注入時の体位でギャッチが高すぎるのではないか」という話がカンファレンスであったよ。と何気なしに聞いてからです。
それまで 薬の力を借りつつも 以前と同じ体調  精神状態に戻ることができ パート看護師でいるものの 子育て・仕事を楽しみながら やっってこれていたのに・・・
今の頭の中は、7割がこの件のことを考えてしまっている状態です。
最近では、薬をやめれるんじゃないかな??などと思える状態もできていたのに・・・

みなさん看護師をやっていて 私のように 過去のことで悩んだり 思い返してしまうことはありますか??苦しんでしまうことはありますか??

私みたいなのは、特別なんですかね?

 
『経管栄養・胃瘻は、 嘔吐の危険は大いにありうる。今回私が起こしてしまったかもしれないが色々なタイミングが重なって起きた。嘔吐したことで誤嚥してしまったというのは、そこまで嚥下機能が落ちていたということ。いつ起きてもおかしくなかった。だけど、この起こしてしまった事実を受け止めて 看護師として勉強させていただいた。この経験を無駄にしないように 今後も頑張っていく。そして、今後 同じように失敗をして悩んだり苦しんでいる看護師に 『私もこんなことがあった。すごくしんどかった。けど、こうやって頑張っているよ』といえるように 勇気つけられるようになりたいです。』と思えるようになりたいです。


No.11
<2011年09月29日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

私も他人事とはとても思えずに、これまでの書き込みを読ませていただきました。

新人の私からすると、看護部長さんや大先輩の看護師さんたちがとても頼もしく感じます。
まるで腹が据わっていて、大事があっても力強く乗り越えていきそうな。

だけどみなさん、「色んなことがあってたくさん泣いた」「あなたもこれから色んなことがあるわよ」と口にされます。

先日、読んだ本に、こんな話がありました。
ある医師が今よりも若かった頃、受け持ちの患者さんに、
手術が成功すれば生存期間が延びるが、
何も手をうたなければ死が避けられない
という方がいた。
患者さんの未来を思って、リスクが高く、日本では例のない、世界でもまだ新しい手術を行った。
各国からも多忙に関わらず応援の医師が駆けつけた。
しかし、患者さんは術後一週間ほどして亡くなった。
誰も彼を責めなかった。
それでも手術しなければ患者さんはまだ生きていたと考えると、自分の判断が悔やまれて、医師を辞めようと思った。

そんなときに、患者さんのご遺族から、
手術のお礼と、「決して恨む気持ちは持っていません。主人も満足していることと思います。これに諦めず、同じような患者さんがあれば、どうかぜひこれからも助けてあげてください。」
との励ましのお手紙をいただいたのだそうです。

医療者は自責の念にかられるあまり、辞めてしまおうと思う時がたびたびくる。

しかし、そんなときにはタイミングよく、周りから上記のようなことがあって、
不思議とこれまでやってこれたのだと。

上記の話は、うろ覚えなのですが、『なりたい!知りたい!職業ガイド 命を守る仕事』の医師の項目で見かけたように思います。

自治体の図書館へ行けば、置いてあると思います。

なんの力にもなれませんが、少しでも気持ちが安まって、前を向けるようになれば、と思います。


No.12
<2014年01月31日 受信>
件名:かなさんへ
投稿者:みなみ

かなさん、投稿を読ませていただきました。
私もこの前、受け持っていた患者さまが亡くなりました。それもかなさんの患者さまと同じ、誤嚥性肺炎でです。
ALSの患者さまで、自力で動かせることが出来るのは、右手の指とわずかな表情筋だけの方でした。奥様が在宅でずっと看護をされていた方でした。今回、誤嚥性肺炎の診断でずっと入院していましたが、状態もひどく、私が夜勤のときに亡くなりました。本当にあっという間に亡くなってしまいました…。加湿をして、口腔ケアを行い、サクションをして、少しでも苦痛を和らげることは出来ないか、私なりに看護をしたつもりでした。でも、亡くなってしまいました。サクションの仕方が悪かったんじゃないか、看ていたのが私じゃなかったら、患者さまは亡くならずに済んだのではないのか…と、今でもかなり考え込んでしまいます。かなさんと同じで、誰も攻める人はいませんでした。状態が悪くて、いつ亡くなってもおかしくなかった。たまたまそのときの受け持ちが私だったんだ、と言ってくれる方たちもいました。それでも、やはり後悔と自責が消えません。その一方で、深く考えないようにして自分を守ろうとしたい気持ちもあります。だから、かなさんがどれだけ悩んで辛い思いをしたか、図々しいかもしれまさんが共感できるんです。辛過ぎて、いっそこのまま看護師を辞めて楽になってしまおうかとも考えました。でも、忘れないためにも看護師を続けているかなさんをみて、私ももう少しだけ看護師を続けていこうと思えました。どこまで頑張れるか自信はないのですが…
かなさんだけが特別ではありません。かなさんの投稿を読んで、私のように共感できた人もいるんです。時間が経てば、気持ちの整理がついて、少しでも乗り越えることが出来るものなのでしょうか?かなさんは今はどんな気持ちで仕事と向き合っていますでしょうか?

 
スポンサード リンク

相談を新規投稿する
スポンサード リンク

サイト内検索

検索

看護師お悩み相談室HOME