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点滴について

<2020年09月18日 受信>
件名:点滴について
投稿者:はるる

4月から循環器内科病棟で働いている看護師です。
9月になって今更なのですが、点滴残量に対して あとどれくらいの時間で終わるの?と先輩に聞かれるとどのように計算して求めればいいのかわかりません。
また、そのあと更新される点滴の時間調整しておいて と言われると尚更よく分からずいつも先輩に聞いてしまいます、、(1日3本回しで500mlを8時間かけて)

この2つの計算法を教えていただきたいです

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No.1
<2020年09月18日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

計算自体は学生時代に学ぶと思うんですが… この時期になっても毎度毎度先輩に聞かなきゃいけないようではこまりますのでしっかり理解してくださいね。

点滴残量がXmlで、1分あたりYmlで落としているなら、(残量Xml)÷(Yml/分)を計算したのがあと何分という答えです。
手動の場合、1分あたり〇滴が何mlに相当するかの換算は分かりますね?輸液セットの種類により15滴が1ml、20滴が1mlだったり、60滴が1mlだったりします。
もし20滴が1mlの輸液セットで10秒10滴(=1分60滴)なら、3ml/分の速度に相当しますから、残量が300mlならあと100分で終了です。
60滴が1mlの輸液セットで10秒10滴(=1分60滴)なら1ml/分の速度となり、300mlは300分(5時間)かかります。

また、Xml残っているものをあとZ分で落とすとき、XmlをZ分で割った(X/Z)が滴下速度(ml/分)です。
500mlを8時間なら500÷8÷60=約1ml/分の滴下速度です。60滴が1mlの輸液セットなら1ml/分の速度は60滴/分に相当しますから10秒10滴で合わせます。20滴1mlの輸液セットなら1ml/分は20滴/分になりますから3秒に1滴落ちるように合わせます。
もし残り300mlをあと4時間(240分)で落とすように調整したいなら、300÷4÷60=1.25ml/分が滴下速度です。60滴1mlの輸液セットなら(1.25×60)滴/60秒=12.5滴/10秒で、現実的には13滴/10秒で合わせればいいことになります。

以上は考え方の説明ですが、現場レベルでの手早い滴下調整なら点滴用の計算尺(輸液ゲージ)や滴下数早見表、点滴計算機能付きのナース用電卓などの利用も一つの手です。文明の利器を使えば(頭を使わなくても)答えはすぐ求められます。
ただその基本となる考え方はきちんと理解しておかなくてはいけませんので、上記でまだわかないなら納得いくまで教科書やネットの解説サイトなどを見るようにしてください。


No.2
<2020年09月20日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

>1日3本回しで500mlを8時間かけて)

スタートは何時でしょう?
例えば1本目を10時からスタートとしたら、
2本目は18時
3本目は深夜2時から10時で終わるように調節します。60~70ml/分を維持すれば順調に滴下されます。

>後どれくらいで終わるの?
・10時から始め60~70ml/分で18時に終わるはずの1本目が5時間経った15時には300ml減って残り200mlのはずだけど250も残ってた、
5時間で250ml点滴してるのをこのまま調節し直さないで続けたら残り250mlも5時間かかるから
「後どれくらいで終わるの?」の問いに「後5時間くらいかかるのでで21時頃に切り替えになります」
こんな答えを聞いたらリーダーや次の勤務の看護師は「えー、なんで遅れてるの?調節しないの?」となるでしょうね。
そうならないように、このまま60~70ml/分で続けても予定の18時には終わらないから調節し直す。
250ml割る3時間だと80~90ml/時間で18時には終わるでしょう。この場合は
「後どれくらいで終わるの?」の問いに「後3時間で予定の18時に切り替えになります」と答える。

例:2本目は18時から初めて21時には本来240ml減っているはず、でも100しか減っていない、
案1;残り400mlを2時までの5時間で終わらせなければならない、80ml/時間で滴下させて行けば予定の2時には交換できる。
案2;残り400と3本目の500を合わせて調節する方法。900mlを13時間で落とす。70ml/時間にして残り400mlを21時から滴下すると2~3時頃切り替えになる。その後の3本目も70ml/時間で10時にすべてが終了する。

案1案2は患者さんの状況や業務の状況で違ってくる。自分の勤務時間で終わらせるべきものは終わらせておかなければならないと考えたり、だからといって急に1時間当たりの点滴量を増やすのも負荷になるかもしれない。

逆に尿カテが入っていない自力歩行でトイレに行く行く方が夜間のトイレ回数を増やすのは特にお年寄りは転倒などが心配、歩けるから尿気を使いたくないのであれば
10時から20時くらいの間で1000mlとし20時から10時までの14時間で500mlに調節することもありますね。
病棟によってはその都度医師確認だったり、看護師判断でよかったりと違います。


No.3
<2020年09月22日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

詳細な計算についてはNo.1さんがされてますので割愛しますが、なぜその計算になるのか?を自分で図にしてみることをオススメします。
それさえわかればスケールだろうが計算だろうが一覧表だろうが使えることなので。

まして循内では
病態に応じて点滴の本数変更や注入・滴下量の変更もあると思うので、絶対やって慣れておくほうがいい。◯十年働いてきて、使わなくなった知識や処置もあるけど、これはブランクがあろうがどこへ行こうが使う知識です。面倒でも1度やってみて下さいね。

 
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