看護師お悩み相談室

遠方の高齢の親が、近々手術を受けることになりました。
かなり難しい手術で体力も落ちているため、もしもの時の覚悟も必要…と主治医からは聞いています。
このコロナ禍で帰省もままならず、手術当日の立会いにも厳しい制限があります。親は離婚していて独居なので、頼れる人もほとんどいません。
親のことが心配なのはもちろんですが、もしものことがあれば残された田舎のボロ家をどうしよう…などと悩みが尽きません。
私は遠方で結婚しており、日々の生活で精一杯で田舎の家を継ぐこともできません。何かあった時は相続放棄を考えていますが、入院費の支払いや葬儀代は…などとグルグルしています。相続の意思ありとみなされるのなら本人の預貯金から支払うわけにもいかないし、今後のことが不安でたまりません。こんな状況になる前に、本人が元気なうちに話し合っておくべきだったと後悔しています。

コロナだから、手術だから、というよりも人間はいつ何時何があるかわからないです。次の瞬間交通事故や自然災害で命を落とすことだってあるのです。その時のための備えとして生活備蓄も必要ですけど最期の時どうしてもらいたいのか、家族同士お互いに気持ちを常日頃打ち明けておかないといけませんね。そのための終活です。終活は年齢に関係なく自立生活を始めた時、結婚し所帯が別々になった時、離婚した時、節目節目で変わる大切なものを重要視していくものです。
でも、切っても切れない親子の縁、いくつになってもかわいい娘は娘。多くの知人友人がいてもやっぱり心のよりどころは親にとっては子供です。しかも医療現場に立つ頼もしい娘を入院先で世話してくれるナースたちとダブってみてしまうことでしょう。「こんなに優しく助けてくれる看護師になってくれてありがとう。」と誇りに思うことでしょう。

緊急事態も解除された今、不要不急では全くない案件と思うので一度行って来てはいかがですか？
お金の問題は後を濁しやすいですし…。
ついでに家の中も可能な範囲で片付けてしまうとか…。
(2LDKでシンプルライフをしている人が遺品整理を生前見積もりしても60万円かかるとのことでした)
あと相続の権利を持つ人の有無や所在も本人に確認しておくといいです。

遺産を放棄するつもりなら入院費などは本人の貯蓄から使用してしまう方が良さそうです。葬儀代も葬儀しなければいいとは思いますが、良いか悪いか知りませんが、先に引き落としてたんす貯金にしておくといいかもしれませんね…(義実家で付き合いが薄く独身しかも生活保護のおじが亡くなった時、義父が誰も来ないのに身内のみの一応葬儀をしました。なんだかんだ15万程はかかったそうです。部屋の片付けは主人が手伝っていましたが全て捨てるだけの片付けでしたが、アパート一間ですが3日間はかかりました。既に祖父母の少ない遺産で揉めた親族ばかりでしたが、生活保護のため揉める事が無く楽チンでした。
葬儀なしで焼くだけならお金はもう少し抑えられるかも)
田舎の古い民家は相続してもいい事ゼロだそうですが、亡くなって3ヶ月以内に放棄の手続きをするか、相続人が他にもいるんだけどその人の行方を探してますみたいな申請をしないと放棄の手続きができなくなるそうです(テレビでやってました)。しかもその手続きにもお金がかかるそうです20〜30万円程が相場とか。

我が家もそろそろ人事ではなくなっています。義実家の古い家とその庭にある無駄な庭石…。(石は本当に無駄で邪魔ですが撤去するのにお金がかかるんです！)嫁としてもらう気ゼロ。
自分の実家も無駄に田舎に土地を持っていますが父が亡くなったら家と共に叩き売りするつもりです。

亡くなること前提で物を言って申し訳ありません。
もし心配なら、市などで開催している無料の弁護士相談などを受けてみるのも１つですよ。

とりあえず本人の了承を得て、預金を幾らか引き出すことにしました。ある程度大きなお金がないと、いざという時に何もできませんから…。本人はまだまだ死ぬつもりはなさそうですが、病状を聞いていると相当に厳しい感じです。
まとまった休みも取れたので、手術には付き添えるのと、少しは家の掃除もできそうです。親がどうなるか分からないというのに、本人の心配だけしていられる年齢ではなくなったのだなと実感しています。
ボロ屋を受け継いだところで更地にしないと危険だし、売れる見込みのない土地の固定資産税を払い続ける余裕はとてもありません。
先々、疎遠の親族とも連絡取らないといけないでしょうね…気が重いです。