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患者さんの看護について

<2019年11月07日 受信>
件名:患者さんの看護について
投稿者:ふーちゃん

今日明日亡くなりそうな患者さんの血圧が低い場合、足を挙上しても意味がありませんか?挙上しても看護として間違っていますか?
また、患者さんの状態が悪くなってから点滴が1本ロックになったのですが、亡くなりそうな場合、ロックせずキープした方が良いのですか?酸素以外何もしない患者です。
また、患者さんが熱発したら布団を着せてはダメですか?患者さん自身が寒いと言っても着せてはダメなのでしょうか?

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No.1
<2019年11月10日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

血圧低下に対する下肢挙上の効果は7分未満と言われています。終末期にみられるような持続的な血圧低下に対する有効性は乏しく、気休めのようなものです。むしろ末梢の血流を低下させたり心臓に負担をかけるリスクもあります。患者や家族の希望がある、患者がそれで安楽に感じるということなら考慮してもいい程度ではないでしょうか。

点滴ロックかキープかは薬剤の種類にもよりますし、患者の身体状態によると思います。持続投与すべき薬剤やゆるやかな速度で投与すべき薬剤があるかどうか、心不全・腎不全に対する負荷を考えたときにどうか。本人の活動性の面から見れば、最期まで自力で歩き回ってトイレにも行こうとする人もいれば、ほとんど自発的な体動はない寝たきりの人、ベッド上生活でも常時ごそごそして自己抜去・事故抜去が続く人などもいます。その人にとっての点滴の必要性と、ルートにより長時間行動制限されることの苦痛や危険性などを個別に考慮する必要があるでしょう。私の職場では身体拘束してまで持続点滴を継続することには否定的です。
もちろん腎機能低下で浮腫が増強してきたなどの場合、点滴の量や点滴自体の必要性の検討も考慮しないといけません。私の病院だと医師や家族を含めた話し合いの上、最期まで1日500~1000ml程度の持続点滴を続けたケースもあれば、3日に1回500mlの補液のみ詰所見守り下で実施(このケースではロックではなく都度抜き差し)とか、点滴は一切中止して本人が経口摂取できるわずかな飲食量だけで自然に任せることとなったケースなどもあります。

布団や毛布などの掛け物に関しては患者の様子と希望に応じて調節すればいいと思います。「熱発したら布団を着せてはダメ」「寒いと言っても着せてはダメ」の根拠は何でしょうか。体温調節がうまくできず身体に熱がこもっている状態(うつ熱)なら無理に分厚い布団をかけるより熱を放散させる必要があると思いますが、発熱による悪寒があるのならクーリングではなく保温を心がけることが必要です。掛け物だけでは調節が難しい場合は室温調整や着るものの調節なども状況にあわせて検討します。
なんでも○○だから○○すべきだと単純・一律に考えるのではなく、原因に合わせた対処を考えることは必要だと思います。


No.2
<2019年11月10日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

酸素吸入くらいの対応でナチュラルにお看取りするDNRの患者さん…ということですよね?

血圧が低い時に下肢挙上を行う(最近はあまり行われない感もありますが)その目的は?それはこの方の今の状態に適応だと思われますか?
患者さんの状況に合わせた実施の有無を選択すること、も、看護であると考えます。
患者さんの状態が文面からだけではわからないので推測ですが…そのような状況で下肢挙上した場合、一時的に血圧は保たれたとしても心臓負荷がかかることで患者さん自身は苦しいと感じるかもしれません。
他の点も同様に考える必要があると思います。患者さんを一緒にみているスタッフに相談しながら考えることが一番いいと思うのですが。
どちらがより正しい、ということではなく、より患者さんの苦痛に配慮できる方法を考えよう、ということだと思います。

 
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