看護師お悩み相談室

相談を新規投稿する

患者さんを殺してしまったのではと罪悪感でいっぱいです

<2019年03月28日 受信>
件名:患者さんを殺してしまったのではと罪悪感でいっぱいです
投稿者:ら

中堅の看護師です。
自分が以前、寝たきりでけいれん発作を度々起こす患者さんの食事介助にあたったときのことです。
前半は食べも良く、嚥下咀嚼も確認しながらですが問題ありませんでした。しかし、途中からあくびを
したり、ボーッとした様子が見られ、食べが悪くなりました。その患者さんは拒食症状もあり、時折反応が意図的に鈍くなることがあったので、けいれんの前駆症状も疑いましたが、でもいつものことだろうと症状を見過ごし(正直、けいれんだったら対応が面倒だという気持ちもありました)、さらにはその状態で食事介助をやや強行してしまいました。
すると患者さんはむせてしまい、自分もハッとして、急いで口腔内の食べ物をかきだしました。そのあとムセは治まりましたが、すぐに食事を中止し、リーダー看護師にムセが見られたため、とだけ報告しました。けいれんかもしれない、ということは自分の怠惰もあり、このとき報告しませんでした(その後の記録には上記の状態を記載しました)。ですが、やはりその後、患者さんに何かあったらいけないと思い、再訪室し、そのときは問題なしと判断しました。
しかしその約1時間後、患者さんがけいれんを起こしていると他スタッフが発見し、すぐに治療が始まりました。そして、あまり間を空けずに肺炎治療も開始され、しばらくしてからですが、最終的にその患者さんは息を引き取られました。

このことは自分の観察不足や看護をしているという意識のなさから招いた、殺人なのではないかと思え、正気ではいられません。
もちろん、自分が介助にあたる以前から食事介助は連日行われていたし、けいれんもその日久々に観察された、という事実があるだけで、見えないところでは起き続けていたかもしれません。亡くなるまでも状態に波はあったので、自分のせいだという確証もありません。
でも、あまりに自分のしたことはずさんだったと言えます。この件が業務上過失致死罪に匹敵するのではないか、だとしたら自分は自首したほうがよいのではないか等々、考えては眠れません。患者さんやご遺族にも申し訳がなく、後悔ばかりです。

この件と、どう向き合っていけばよいのでしょうか。皆さんのご意見をお待ちしております。


No.1
<2019年03月28日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

あなたの行為がその患者さんの痙攣や死に直結したという確証や証拠はありませんし、自首などの必要はありません。その結果として警察の調査が入れば病院や遺族にも迷惑をかけ、特に遺族には不信や苦悩を抱かせあらためて無駄な心労をかける行為だと思います。

ただ、患者さんの覚醒状態が良くないときに無理に食事介助を続けたり、たとえ意図的な拒否だろうと食べたがらないものを無理に口に押し込む行為はやめたほうがいいと思います。
けいれんの前駆症状が頭によぎりつつも介助を継続したのは、10割摂取させたという数字・記録が何よりも最優先になっていたのではなかったでしょうか?
とにかく時間内に全量摂取させるのが優秀な職員であり正しい業務であるように勘違いしている看護師や介護職がいますが、全量摂取させることが常に最善ではありませんし、無理に食べさせることは本人にとっては苦痛であることも多いです。目立つムセがなくとも誤嚥性肺炎の原因になったり、食欲不振にしても胃腸・肝胆膵・腎機能などの悪化や老衰自体が理由だったりします。
あなたが空腹感を感じなかったり眠かったりしんどいときに口に食べ物を次々に押し込まれることを想像してみてはどうでしょうか。
業務のための業務で機械的に行動するのではなく、相手の状態をみて援助を考えることはいつでも必要でしょうね。

直接命にかかわる話ではありませんが、私の職場だと食欲不振の原因がギャッジアップ後の背抜きをしていないからだというケースがありました。観察していると、きちんと除圧をして仙骨部など痛みやすい部分を軽くさすってから介助する職員の時は食べるし拒否的言動も少ないのです。
研修で職員をベッドに寝かせて実際にギャッジアップしてみると皆背中のズレや違和感の大きさを実感して背抜きの効果に驚くのですが、業務として大勢の患者さんにルーチン業務を行っているといつの間にか自分の体験さえ忘れて手を抜く人がいます。
しかしそういう小さな基本技術や観察の積み重ねが患者の安楽・安全、ひいては健康・生命にもつながっていくものだと考えると決して軽視できないものだと私は思います。


No.2
<2019年03月28日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

そこまで思い詰めないでくださいね。
この経験から学んでいくことが、亡くなられた患者さんのためでもあると思います。


No.3
<2019年03月28日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

最近にたような事例の裁判がありましたがあちらは有罪でしたね。
裁判になれば色々検証されると思いますが、自分がはっきりさせたいのですよね。

以前のことでしたら何年かたっているのではないですか、ご家族が疑惑を抱いているのでなければ、ご自分の墓までこの件は持っていった方がいいです。
関わった職員も病院(施設?)も、もうそれについて振り返っていることもないのですよね。


No.4
<2019年03月29日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

似たような事件の裁判最近やっていましたね
あの准看護師さんは有罪とされましたが
一度判決内容を読んでみては?


No.5
<2019年03月30日 受信>
件名:ご回答ありがとうございます
投稿者:ら

こちらにまとめての返信、お許しください。

皆さん、救いようのない自分に丁寧なご回答をありがとうございます。一つ一つ、何度も読まさせていただきました。
そのなかでやはり、自分のしたことは「悪」であり、有資格者として、というより人間として、相手(患者さん)の気持ちを全く考えられていなかったと気づき、猛省するばかりです。また、「これくらいは大丈夫だろう」と自己判断で大事な症状を見過ごしてしまったことも、生命を軽視していたからだと思います。それはこれまで出会った患者さん一人一人にきちんと向き合い、さまざまな事例を自分の経験として吸収してこなかった結果です。
そういった学びや、そもそもの基本を忘れ、No.1さんが仰る通り、業務のための業務をしてきてしまったことが最大の反省点です。また今回、こういった掲示板で懺悔するにまで至った理由は、まさにNo.3さんが挙げられました裁判のニュースがあったためです。そのつもりはなくとも、結果として大切な命を奪ってしまったことに心当たりを感じ、そして、この事例より自分は酷いことをしたのではないかと猛烈な恐怖を覚えました。でも、いくら反省や後悔をしたところで、命は戻らない…そんな当たり前のことを今さら身をもって理解するなんて、本当にどうしようもないですよね。
患者さんが亡くなられてから数ヶ月が経っており、当時ご家族も度々の面会で経過を見られていたので、疑問を呈されることはありませんでした。職場も同様です。だからいい、という話でないことは重々承知した上で、皆さんが仰るようにこのことは自分の十字架として一生背負い、今後の看護を「業務」ではなく「使命」として、誠心誠意向き合っていこうと思います。それがNo.2さんの仰る亡くなられた患者さんのため、にもなると願います…。

長くなった上、自分を守るための綺麗な言葉ばかりになってしまいましたが…。
本当に、本当に、皆さんありがとうございました。


相談を新規投稿する

サイト内検索

検索

看護師お悩み相談室HOME