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感染認定看護師さん(①CVポート・CV患者様の入浴は週1回?2回ですか?②入浴は、MRSAなどの患者様を最後に入れてますか?③マーゲンチューブなどで…)

<2017年06月01日 受信>
件名:感染認定看護師さん(①CVポート・CV患者様の入浴は週1回?2回ですか?②入浴は、MRSAなどの患者様を最後に入れてますか?③マーゲンチューブなどで…)
投稿者:ハム

当院には認定看護師がいません。
①CVポート・CV患者様の入浴は週1回?2回ですか?
②入浴は、MRSAなどの患者様を最後に入れてますか?
③マーゲンチューブなどで使用したシリンジや懸濁ボトルはMRSAと分けて消毒したほうがいいのでしょうか?
よろしくお願いします。

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No.1
<2017年07月06日 受信>
件名:無題
投稿者:OCS

長らくコメントが集まらないままでしたので、感染の認定看護師ではないのですが、少し調べたことをお伝えしようと思います。
すでに答えを得ていたようでしたら、読み飛ばしていただいて結構です。

①CVポート・CV患者様の入浴回数週1回?2回ですか?
CVポートは皮下に埋め込まれていますので、その部位の皮膚の状況が健康であれば、入浴回数に制限はなくても良いのではないでしょうか。
CV患者様という意味は、中心静脈カテーテルチューブを身体のある場所に留置している、または継続して中心静脈栄養法を行っている患者様と考えて良いでしょうか。そのような患者様であれば、1週間の入浴回数を主治医と相談されるのが賢明です。というのも、中心静脈栄養法を行っている=容体はあまり良くない、もしくは特殊な治療を行っていると考えるからです。入浴から得られる良い面ばかり考え、結局患者様の負担になっていたのでは困ります。主治医から「毎日でも良いよ」と返答があれば、中心静脈カテーテルの留置が必要かどうかを判断する必要が出てくるでしょう。中心静脈カテーテルを継続していくのであれば、患者様のADLや治療状況、ケア度などを考慮して回数が決定できるかもしれません。
厚生労働省の「医療機関 における院内感染対策マニュアル作成のための手引(160201 ver.6.02)」のカテーテル関連血流感染対策の項では次のように書かれています。

1. 中心静脈カテーテルの衛生管理
1.12 ドレッシング
1.12.2 ドレッシング交換は週1~2回、曜日を決めて定期的に行う(ⅢA)

ドレッシング交換と入浴日が合致すると、より清潔に管理は出来そうですね。


②入浴は、MRSAなどの患者様を最後に入れてますか?
厚生労働省の「医療機関 における院内感染対策マニュアル作成のための手引(160201 ver.6.02)」によると、次のようになっています。

病棟環境の整備・衛生管理
5. 病棟内設備(水回り、汚物処理室、処置室、尿量計)
5.2 浴室、シャワー室
5.2.2 特定の病原体を保菌する患者は、最後に入浴するか専用の浴室を使用する(ⅢA)

病院内で迷うようでしたら、厚生労働省のガイドラインを参考に行動されるのがbetterだと思います。

③マーゲンチューブなどで使用したシリンジや懸濁ボトルはMRSAと分けて消毒したほうがいいのでしょうか?
ここでも厚生労働省の「医療機関 における院内感染対策マニュアル作成のための手引(160201 ver.6.02)」を参考にしてみます。

機材の洗浄・消毒・滅菌
6. 医療用単回使用製品の再使用
6.1 単回使用製品は、再使用しない(Ⅳ)

コストの関係も十分に理解するのですが、本来はシリンジなどは単回使用製品だったはずです。監査などの時には「毎回新しい・・物を使用して・・・(笑)」とお茶を濁している姿を見かけたことがあります。なのでここで名言は避けておきます(笑) 最近は各企業の努力もあってか、経管栄養法で使用する物品のコストも以前よりダウンしていると思います。RTH製剤も増えましたので、検討することもお勧めします。専用の物を正しい方法に沿って使用すれば、迷うことも少なくなります。迷った場合には、業者に確認も出来ますし。
質問項目に戻ると、同じく機材の洗浄・消毒・滅菌には次のようにあります。
5. 低水準消毒
5.1 創傷のない皮膚に触れる機材は、洗浄もしくは低水準消毒する(ⅢA)

消毒でなく、別々にして洗浄だけでも良いと判断できるかもしれませんね。


長々となりましたが、看護ケアの一助となれば幸いです。

*マーゲン(独)チューブ(英)日本の造語になっています。今は英語のnasogastric tube(NGチューブ)の方が、名称としては主流ではないでしょうか。


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