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小児の酸素療法について(よっぽどの重症例でない限り、いきなり酸素10Lから開始したりいきなり中止にしたりしたことがなかったので驚いています)

<2017年01月14日 受信>
件名:小児の酸素療法について(よっぽどの重症例でない限り、いきなり酸素10Lから開始したりいきなり中止にしたりしたことがなかったので驚いています)
投稿者:SNFK

小児科で経験のある方に質問です。

今まで私が務めていた病院の小児科病棟では、小児で酸素5L以上使用するような事例はよっぽどでない限りありませんでした。(入院患児はRSやマイコがほとんどです。ごくごく稀にSpo2の上がりが悪く、10Lシャワーで使用することはありました。)

転職して私は小児科には配属されませんでしたが、小児科に配属された同期の話しによると、Spo2が95~96%あってもインスピロン80%10Lシャワーで開始が当たり前の指示とのことです(患児は同じくRSやマイコです)。Spo2の値を見ながら徐々に酸素流量を変更するのではなく、いきなり10Lから開始して、中止するときは位置がズレるなどしていてもSpo2=98~99%とれていたらいきなりOFFにするそうです。(医師の指示のもとで行われています)

小児でも成人でも酸素療法を施行する際、よっぽどの重症例でない限り、いきなり酸素10Lから開始したりいきなり中止にしたりしたことがなかったので驚いています。
入院直後の喘鳴が強いときなどはSpo2が95~96%でも高濃度の酸素を使用するほうがいいのでしょうか?

配属された同期は新卒さんで、私は他病棟なので直接小児科医に質問できないのでこちらで質問させていただきました。

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No.1
<2017年01月29日 受信>
件名:無題
投稿者:w

インスピロンQ&A「より安全にお使い頂くために」
【監修】北海道大学大学院
保健科学研究院
教授 宮本 顕二先生
日本メディカルネクスト株式会社

患者に100%酸素を吸入させるには1秒間に500mlの酸素を流さなければなりません。500ml/秒=30L/分です。つまり、100%酸素を30L/分流さなければいけないことになります。ところが、通常の酸素流量計の最大目盛は15L/分です。健康保険で請求できる最大の酸素流量は10L/分ですので、多くの流量計は最大でも10L/分です。フラッシュ機能付き流量計を使ってもインスピロン自体の持つ流量抵抗のため、酸素は最大でも18L/分程度しか流れません。
ですから、結局、マスクから出てくるトータル流量が30L/分を流せる最大の酸素濃度は60%(酸素流量15L/分のとき)となります。インスピロンネブライザーでは60%のダイアル設定はないので、設定可能な最大酸素濃度は50%となります。
ただし、1回換気量が少ない乳幼児や肺線維症患者では別です。トータル流量が少なくてもよいので、より高濃度の酸素を吸入させることができます。
インスピロンネブライザーで酸素濃度の設定ダイアルには70%、100%がありますが、これは、乳幼児あるいは特発性肺線維症などのように成人でも1回換気量が極めて少ない患者用と理解してください。

詳しくは日本メディカルのホームページをみてください。


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