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プレショックとショック(曖昧な部分もあり色々調べてみたのですが…)

<2016年08月20日 受信>
件名:プレショックとショック(曖昧な部分もあり色々調べてみたのですが…)
投稿者:ぴー

初めまして。現在、施設看護師をしています。先日、介護職より、プレショックとショックの違いを教えて欲しいと言われました。私自身、曖昧な部分もあり色々調べてみたのですが、プレショック自体にきちんとした定義はないようで、血圧に関してもショックと判断する際には収縮期血圧が90以下を目安とすると言った記載がある一方、インターネットの体験談を見ていると、収縮期血圧が60台でもプレショックと診断されたと言う話などもあり、脈拍、呼吸、意識レベルなどの状況と合わせて見ても、どの状態はプレショックで、どこからショックなの??そもそも、プレショックって言葉は何なんだ?と迷宮入りしそうになっています。
皆さんの経験又は、参考になる文献等ありましたらぜひ教えて頂けませんでしょうか?

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No.1
<2016年08月20日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

ちょっと調べてみて、私も強い自信はないのですが、以下です。
「ショックとは、循環が破綻することで全身性の組織灌流障害に陥り、組織の酸素代謝障害を来した病態である。持続する組織灌流障害により細胞死、臓器障害、多臓器不全へと陥り、生命の危機に至る。
ショックに対する治療では、代償機構が有効に働いている段階(いわゆるプレショック)を早期に認識し、介入していくことが重要である。」と書かれていました。
よって、例えば心拍出量低下が起こっていても脈拍数増加で血圧をかろうじて維持できている状態とか、呼吸性アシドーシスになっていても代謝で代償的にphが保たれているときなどがプレショックで、何も対応しなければわずかな時間しかないのかもしれません。
そのまま放っておけば、必ず血圧低下や呼吸不全になりショック状態に陥いるのでしょう。
よって、プレショックは血圧がいくらとかそういう指標ではなく、ショックへ移行する前段階の変化のことだと思います。
プレショック段階で対応すれば、患者を不可逆的な状態に陥らせずに治療ができますが、見逃せば心停止、呼吸停止になり、脳をはじめ臓器の酸素代謝障害をおこす危険な状態にさらすことになります。そこから対応すると、状態の立ち上がりが悪くなるばかりか、挿管などの合併症、胸骨圧迫による骨折など、不要なリスクも付随してくるので、早めに治療できるのが理想ですね。
施設であれば、病院と違って救急カートがないために、ショックまで陥れば助けることが難しくなります。かといってプレショックを介護士がアセスメントするのは難しいのかな…とは思います。(病態生理が必要になるからです)
介護士は「何かいつもと違う」と感じる人が多いので、そういうときに看護師に報告してもらうのは良いでしょうね。


No.2
<2016年08月23日 受信>
件名:お返事ありがとうございます。
投稿者:ぴー

匿名さま
お返事ありがとうございます。
プレショックが、ショックへ移行する前段階であると言うのは、言葉の通りでもあり理解できます。なので、一般的に言われているショックの定義の前状態がプレショックと考えた場合、匿名さまが言われる通り、代償機構が働いてかろうじて血圧、呼吸などを保てている時期を意味するのだと私も思います。
ただ、ネットでプレショックを検索しますと、血圧が60台に低下した場合にもプレショックの診断を受けたと言う経験談があり、こう言った場合、血圧がいくつかと言った事だけでなく、意識や呼吸状態など総合的に判断すると、プレショックと言うことになるのだろうか?では、皆さんはどんな判断基準で、プレショックまたはショックと判断しているんだろう?と謎に謎が重なってしまう形になりました。

結局の所、自分に判断能力がなく、介護職への説明もそうですが、今後の自分の為にも、何かしら分かりやすい指標?があれば、、、と思ったのです。
引き続き、経験談などありましたら、よろしくお願いします。


No.3
<2016年08月25日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

主さんが書かれていますように、全身状態を総合的に観察アセスメントした上でプレショックと判断する。
だからこそ、数値のみでの判断は困難なのではないでしょうか。
血圧ひとつとってみても
通常血圧が140代の方の血圧が80代になった場合と、
通常90代の方が80代になった場合、
同じ血圧80代であってもアセスメントの結果が変わってくるのではありませんか?
血圧60代でプレショックと判断された方の背景や状態がわからないまま、数値だけで考えると混乱しそうです。

BLSで脈の触知が確認事項にないのは、医療者でない人には正しい確認が困難だからですよね?
呼吸、意識の二点に絞られているのは
誰がみても確認できる生命の危機だからです。
そのような部分をショックかプレショックか?に
ざっくり当てはめるのは
1さんも書かれているように難しいものがあると思いますし、プレショック云々の状態時から観察を行い対応を見据えて行動することは、病院でも施設でも同じなのではないでしょうか。
疾患によっては突発的にショックを起こすことだってあり得ますし。

それでも確認したいと主さんが思われるのでしたら
医師(可能ならば救急経験のある)に相談してみる。
各種救急のプロバイダーコースの本などを覗いてみる。(私は持ってませんが、PEARSなどが当てはまるかも?)
それらをふまえた上で
介護士サイドへ”簡単に説明できない部分であること。このような異変があったらこのように報告、対応してほしい”のように返答なさってはどうでしょうか…
なんとも断片的な話でスミマセン。


No.4
<2017年02月27日 受信>
件名:プレショック
投稿者:はるん

私も看護師をしてますが先月術後の患者さんが夜間帯に血圧低下あり夜勤の看護師が大変だったことがあり、ドクターから「プレショック」の状態だった事を指摘されました。プレショック〜普段耳にする事がなかったのでネット検索して改めて勉強する事になりコメントさせて頂きました。早期発見、早期治療!細かい観察と適切な処置、、しっかりとやっていきたいと感じました。


No.5
<2017年02月28日 受信>
件名:無題
投稿者:No.1です。

No.4さま、手術等の侵襲後に、それまで安定した循環動態だったのが急に血圧低下をきたすと、なんらかの原因がどこかにあって(一番考えられるのは後出血。あとはサードスペースに水分が移行し血管内脱水になった。あとは縫合不全や感染、呼吸不全など)、その徴候である血圧低下がプレショックとして示されているんでしょうね。原因検索と治療が大事ですね。
初めの段階で「おや?」と気づけてすぐ報告できれば良いですね。

少し前の相談があがってたので、また経験談を追加します。
一般的なプレショックとは少し異なるかもしれませんが…。
とある特養でのこと。
ある利用者さんが(既往は数年前に弁膜症術後)、咳嗽、オレンジ色の痰を頻回に喀出、頻尿(1回尿量は50ml)、下肢浮腫あり。
食事摂取できていたが徐々に減少、活動耐性が車椅子自走→ベッド上に低下していました。
軽度不穏あるも、もともと攻撃的な性格に加え、認知症で精神症状の判別が難しい。
血圧や脈拍や酸素飽和度は保たれていたが、数日前の検査データがBNP1万以上。(採血した医師からは連絡なし)
一見するとプレショックとは言いにくいのですが、心不全状態だったので急性期の病院を受診してもらいました。
すると、「もう今後、急性期を脱しても特養には戻れないので、病院で診ます」と医師からの返事あり。
かなり危険な状態でした。たぶんあと一晩でも特養で過ごしていたら、頓死もありえたかと思います。(心エコー所見や心電図などはみていないので、詳細はわからないのですが)
しかし血圧や酸素飽和度などの値は、まだ維持していたので、介護士さんや看護主任も気付かずでした。
プレショックは数字のみでは判断できないなぁとあらためて思う事例でした。

 
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