アセスメントに困っていることがあります。
寝たきりの部屋があって三人が三人肺炎だとします
そして、全員寝たきりで痰の量が多く覚醒状態悪くもほぼ一緒痰の自己喀出できない。全員に口腔ケアと吸引を適宜行います。サチュレーションは96%、酸素なし。
炎症反応は全員正常範囲内です。
肺炎なのだからやる援助も観察項目も患者全員一緒だし個別性もくそもない
その三人のアセスメントをやると全員正常同じになってしまいます。いわば肺炎のテンプレートができてしまっています。
そのため、寝たきりの部屋を持つと全員同じアセスメントになってしまい先輩にしかられます
いやいやいや、全員同じ疾患で同じケアしてるし全員痰絡んでるんだから
痰貯留にもとなった不顕性誤えんによる肺炎再燃のリスクあり、引き続き気道クリアランス行っていく
でいいじゃないか。と思います。皆さんだったらどうアセスメントします?
職場の先輩のアセスメントを読んで、個別性を学んでください。
レントゲンやCT結果はどうですか?3人とも同じ部位に痰貯留しているの?肺ケアは行っていますか?呼吸理学療法は?気道クリアランスって具体的に何をどれぐらいすると効果的なの?吸引だけではないよね?
発熱は?年齢は?バッキングの程度は?
他にも色々とツッコミどころ満載です。
アセスメントが浅いようにしか見えませんが。
褥創は?体交援助変わらないですか。
排便援助大丈夫ですか。
アセスメント困りますよね。
同じ疾患でも、みんな同じに見えたりすることが
あるかも知れませんが、その3人の患者さんの画像
や肺雑音などは一緒ですか?
それぞれの既往によっても、誤嚥する理由の違いが
あると思いますがどうでしょうか…?
アセスメント材料を増やしてみたら個別性が出る
かもしれません。
やっているケアも変わるかもしれません。
診断はみな「肺炎」でも、痰が貯留しやすい場所、肺エアー入りの違い、分泌物の性状や色の違い…
挙げればキリがなくなるほど、患者さんによって全然症状は違うのではないでしょうか?
それぞれの症状によって体位を変換させたり、吸引したり、色々な個別性のある看護を実践すると思います。
主様は1年目なんですよね。
「肺炎なのだからやる援助も観察項目も患者全員一緒だし個別性もくそもない」という言葉に、私は少し怖さを覚えました。
患者さんはみな1人1人違います。
どうか分からないままにせず、勉強なり先輩に聞くなりして、アセスメントの幅を広げていってください。
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