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手術時の器械や滅菌物の開封方法や渡し方について

<2016年05月29日 受信>
件名:手術時の器械や滅菌物の開封方法や渡し方について
投稿者:しずか

200床規模の民間病院のオペ室看護師を5年程経験し、最近、同等規模の民間病院に転職しました。
先日、転職した病院で整形外科の手術があり、器械出しをしたのですが、色々とあり得ませんでした。

手術に使う滅菌物の袋を不潔のハサミで切って開封し、鉗子立てから鉗子を取って、切り口に触れない様に鉗子でつまんで清潔器械台に置いていました。
当然、使用した鉗子は鉗子立てに戻していました。
理由は「滅菌バックを再利用するため」「ゴミを減らすため」そして「不潔になるから」。
左右に開いて、清潔器械台に落すのは不潔になると言うのです。
滅菌パックをハサミで開封した時点で不潔ですよね?
鉗子も持ち手部分に先が触れたら不潔ですよね?
手洗い後の滅菌タオルも、不潔のハサミで開けて、中身を滑らせて洗った手に落す、という渡し方でした。


また、手術の途中で、清潔器械台にある、既に滅菌されている器械(大きさの違うコッヘルやペアンなど)を使用する際、外回り看護師が、鉗子立ての鉗子を使って取って、器械出し看護師に渡しているんです。
器械を取ろうとすると、「ダメダメ!! 器械出し看護師は極力器械に触らないで!! 不潔になるでしょ!!」と言われ……全く意味が解りませんでした。
半分不潔の鉗子で、外回り看護師が取る時点で相当不潔ですよね?
器械出し看護師は何の為に手を洗って、滅菌手袋をはめているんでしょうか?

手袋は一重、ボーンソーを使うのにアイシールドを着用しない、縫合した傷口を最後にイソジン消毒、痛み止めがボルタレン座薬のみ、抗生剤使用なし……
おまけに、便汚染を防ぐ為だと思うのですが、肛門に人工肛門用のバックが貼られていて、思わず眩暈がしました……。

もう何十年もずっとそのやり方だそうで、指導するのが師長さんと、病院で一番厳しい看護師と言われる人なので、誰も逆らえません。
でも、最低限、手術で使う物の清潔・不潔はちゃんと解って欲しいと思うのですが、「滅菌バックをハサミで開けると何故不潔になるのか」という事から理解してもらわなければならないなんて、気が遠くなりそうです。
死んでもこの病院でだけは手術したくないと思う事ばかりでした……。
こんな病院でTKAやTHAをやってる事にゾッとします。

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No.1
<2016年05月29日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

ブランク期間も結構な、純粋な外科勤務すらしたことない者です。アンギオやCAGなどのカテ系についてた経験からでしか推し量れませんが…
今の時代にこれは、ある意味スゴいですね。
カスト、摂子立て自体、見たことない新人さんがいる時代に、オペ室で?Ⅰハサミ?

心中お察しします。
オペ後の経過に、有為な差とかないものなんでしょうか。予め抗生剤服用しない場合の経過には興味がありますが。
ただの感想でスミマセン…


No.2
<2016年05月29日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

滅菌消毒関連サービス従事する者です。

「滅菌バックを再利用するため」というところが引っかかります。

通常、一度使用した滅菌バックは、滅菌したことがわかるように色が変色する部分があります。
その変色がわからなくなることと、
一度使用したものは、滅菌バリアシステムが破綻しています(開封時に小さな穴とか)ので、滅菌としての再使用は禁止すべきです。


No.3
<2016年05月29日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

個人経営のクリニックかと思いました。

滅菌バッグをハサミで切って…も呆れましたが、そのバッグを再利用する為とは言葉が出ません。

縫合針や糸などもやはり再利用ですか?!

私なら怖くて辞めますね…。


No.4
<2016年06月12日 受信>
件名:コメントありがとうございます
投稿者:しずか

滅菌バックの再利用は、ガス滅菌したバックです。

オートクレーブにかけた滅菌バックは基本捨てていますが、「そんなものまでガス滅菌!?」というものまでガス滅菌しています。

個別包装のクーパーや持針器など、ほぼガス滅菌です。

理由は「滅菌期限が3か月と長いから」

オートクレーブは1か月しかもたないから、という理由です。

そもそも、一度使ったパックを利用している時点で、滅菌期限も何もないとおもうのですが……

いまだにガーゼカスト利用、注射器はほぼ全てガラスシリンジ、本当にあり得ないのは、導尿や浣腸に使ったカテーテルを洗浄・滅菌して再利用している事です。

オペの血液を吸引したヤンカーも洗って滅菌して再利用しています(感染症がないからと言いますが、検査しているのはHBS、HCV、梅毒、MRSAで、HIVは調べていません。

この時の滅菌バックももちろん、一度や二度でない程ガス滅菌に利用されたものです。

さすがに吸引チューブやヤンカーの先は「捨てましょう!!」と言ったのですが、「代わりがない」と言われました。

以前勤めていた病院が何を使っていたのか聞かれ、カタログで「これです」って言うと「こんな高いの、上に言えない!!」と言われ……。

「せめて、最低限、オペの器械は清潔に開けて下さい!!」と懇願しましたが、未だにパックの口をシーラーするときにギリギリでシールしているので、「あぁぁ……不潔……」と思いながら、極力清潔に、清潔に……と心がけて開けています。

数人はハサミの利用はやめてくれましたが……。

あり得ないことが多すぎて、それを師長に言い過ぎているのか、どうも煙たがられている感じです。

前の職場を3か月で辞めているし、もうこれ以上転職は出来ないと思っているので、少しずつでも改善できる事を探していますが……どこか、公的な所からでもガツンと言ってくれる機関とかはないのかと思ってしまいます……


No.5
<2016年06月17日 受信>
件名:無題
投稿者:滅菌くん

滅菌消毒関連サービス従事する者です。

前回コメントからだいぶ経っており、
まだ、こちらの掲示板ご覧になっているかわかりませんが、
だいぶお困りのようですので、さらにコメントさせていただきます。

公的な第三者機関とすると、大きな話になってしまい、
怖い話、病院の存続にも影響しかねません。
そうなってしまうと、しずかさんの就業先という点でも問題が発生してまいります。

ここはひとつ。病院やOP室、中材を巻き込んで変えていくほうが
無難かと思えます。


「滅菌バックの再利用は、ガス滅菌したバックです」

→蒸気でも、EOGだとしても、一度使用された滅菌バッグを再利用することは、
やめたほうがよろしいと思います。
未滅菌なのか、既滅菌なのかわからなくなります。(紙面のインジケーターの色の変色)

ひょっとして、蒸気用とEOG用の滅菌バッグは、別々のメーカーのものを
使用してらっしゃるのでしょうか?
蒸気とEOG兼用のバッグを使用することで無駄な在庫管理もなくなりますので、
棚も空いて本当に必要なものを置くことができますから、効率的でもあります。



「個別包装のクーパーや持針器など、ほぼガス滅菌」

→EOG滅菌で行った場合と、蒸気滅菌で行った場合のコストを比較されるとよろしいかと思います。
 EOG滅菌を院内なのか院外なのか、蒸気滅菌は病院のボイラーからの蒸気なのか、卓上型の滅菌器なのかにも
 よりますが、一般的には蒸気滅菌はコストが安価で経済的といわれ、EOG滅菌は蒸気に比べて高いとされています。

→従業員の健康についても比較されるとよろしいかと思います。
 EOGは発がん性物質で、アメリカでは脱EOGの動きになっています。
 蒸気ならば無害。
 EOG滅菌を頻繁に操作されている従業員は、年2回の健康診断を行わなければなりません。
 蒸気ならば健康被害の影響はありません。やけどに注意ですがw

→運用面でも比較
 EOG滅菌によって滅菌・エアレーション・BI判定まで、およそ24時間ほどかかります。
 蒸気滅菌なら、滅菌・BI判定までおよそ5時間程度でしょうか。
 
 
上記の点だけでも、滅菌で一番最初に考えるのは、
高圧蒸気滅菌で実施することです。
高圧高温に絶えられないものだけ、EOGやその他の低温滅菌にするのが、基本です。


この点だけでも、OP師長や他のOPナースにプレゼンしてはいかがでしょうか?


No.6
<2016年06月17日 受信>
件名:無題
投稿者:滅菌くん

すみません。長文になってしまっていましたので、一度切りました。

つづきですw^^

理由は「滅菌期限が3か月と長いから」
オートクレーブは1か月しかもたないから、という理由

→滅菌物の滅菌期限の話ですが、
 EOGは3ヶ月、オートクレーブは1ヶ月という根拠は、ございません。
 病院によってさまざま設定されているようですが、
 EOGは1年。オートクレーブで二重パックにして6ヶ月というところもございます。
 
 ネットでこんな記事を見つけましたので、ご参考に。
 http://www.asakura-med.or.jp/hospital/pdf/kenkyu2016-07.pdf

 結論からもうしますと、滅菌バッグで12ヶ月間無菌性が証明されたということです。
 無論、これは、滅菌物が清浄な場所に置かれてままということであろうと推測します。
 
 滅菌物の有効期間の考え方に関しては大きく2通りあり、
 ひとつは時間がたつと、滅菌の保証は損なわれるという考え方(TRSM)と
 もうひとつは滅菌物をクリーンルームから持ち出し、汚染する可能性がある出来事があれば、
 滅菌の保証は失われたとする考え方(ERSM)です。
 
 上記TRSMの考え方から、蒸気滅菌1~3ヶ月を目安に設定されこととなりますが、
 1ヶ月では、すぐに日切れを起こしてしまいかねません。
 日切れを起こす前に再パックすることになるでしょうから、賞味1ヶ月も無いことになります。
 
 12ヶ月無菌性の記事のような大掛かりな実験は難しいでしょうから、1~6ヶ月分の
 テストをしてはいかがでしょうか?
 そして、1ヶ月ではなく、3ヶ月にして滅菌期限を長くすることで、労力減を訴えれば、
 すこし考えてくれそうな気がいたします。



ディスポーザブル化
 高いということで突っぱねられているようですが。
 まずは、無駄なEOG滅菌を蒸気滅菌に切り替えて、滅菌コストを減らし、
 EOGをやめれば無駄な健康対策をしなくてもよくなり、又コスト減。
 蒸気滅菌の滅菌保証を証明した上で、滅菌期限を1ヶ月ではなく、3ヶ月にして、
 労力の減。
 
 ましてや、不潔な操作をして患者さまに感染症のような悪影響を与え、病院の信頼を失墜させて
 多額な慰謝料を 払わなければならないことになる前に手を打つべきと訴えてはいかがでしょうか?
 
 以上のようなコスト減を計った分、本来あるべき部分(ディスポーザブル化)へ
 お金をかけるということのほうが健全であると、師長・OPナースへのプレゼンをしてはいかがでしょうか?


No.7
<2016年06月20日 受信>
件名:ありがとうございました
投稿者:しずか

滅菌くんさん

様々なご提案、本当にありがとうございます。

まず、滅菌バックの再利用に関しては完全に廃止されました。
根本的な間違いなので、そこはすぐに受け入れてくれました。
また様々な要望も、希望していた事柄をほぼ受け入れ、取り入れてくれる事になりました。

滅菌期間についても、新しいガイドラインに関して、私も漠然としか解っていなかった部分があり、それ以前に滅菌バックの再利用という事態だったので、それが改善された以上、私自身ももっと勉強し、より良い方向に師長にプレゼンして行こうと思います。

本当にありがとうございました。

 
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