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発熱時について(38度越えたらすぐに何かをしようとする考えがよくわかりません)

<2013年12月09日 受信>
件名:発熱時について(38度越えたらすぐに何かをしようとする考えがよくわかりません)
投稿者:匿名

例えば発熱が続いている患者にたいして、38.3度以上での指示があるとします。指示としてはメチロン筋注。毎日1度は以上で施注がされている状況です。前回メチロン使用から8時間経過しています。
最終38.5度で申し送られました。
最初の部屋周りで38℃。若干解熱みられ、悪寒戦慄なく、クーリング行い経過観察しました。2時間後再検すると、38.3度。悪寒あり、熱の上昇考えられましたので、指示を行おうか考える段階。必要な処置があったので、先に処置を済ませ、体位を整えてからバイタル測定し指示を考えようと思っていましたが、他のスタッフにとりあえず注射をするべきではと指摘を受けました。

このような経緯があったことから、ご意見が頂きたいのですが、発熱時38度以上あればすぐに解熱を図ろうと予薬される方は多いですが、そんなにすぐに解熱を図る必要があるのでしょうか?
熱は身体の必要な防衛反応ですよね。倦怠感が著しく著明だったり、明らかな高熱なら納得できますが…私はむしろこの件ではメチロンを使用なので余計に疑問に思います。頻回に使われ、まして状態が良くないからという思いからです。
熱が続いたりなどならわかりますが、38度越えたらすぐに何かをしようとする考えがよくわかりません。ましてや処置との前後でそんなにかわってくるのでしょうか?みなさんは解熱に対してどのようにお考えや対応をされていますか?また私の疑問に指摘があれば宜しくお願いします。

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No.1
<2013年12月10日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

数字だけではなく全身状態も観ます。

37℃代でも辛そうなら対応しますし、39℃代でも活気があって食欲もある等状態が落ち着いていたら異常がないか経過観察を怠らないように注意して観ます。

患者の年齢や疾病にもよると思います。

私事ですが昔、熱発のみで医師に上申して酷く怒られました。

他の状態も言えないでどうする?と…

数字だけで判断するなと…

その時は軽い脱水で単みの点滴で改善されました。

本当に反省しました。

確かに医師の指示書も大事ですがくっきり線引きって難しいですよね。

でも後から指示が出ていたのに何で指示通りにしなかったと言われるのも嫌ですよね。

ナースは医師の指示のもと…ですものね。

でも…私なら38、3℃になったからと直ぐには打てないかもしれないです。

打つのは簡単だけどなんか違うような気がします。

上手く伝えられずすみません。


No.2
<2013年12月10日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

かつては高血圧で収縮期血圧が18mmHg以上でしたら、アダラートカプセル舌下が行われていました。昔の日本人は動物性タンパク質の摂取量が少なく、血管が脆弱で、高血圧によって脳出血を起こすリスクが高いと考えられていたからです。

現在では、高血圧時のアダラートカプセル舌下は、急激な血圧低下や反射性頻脈を招くので、禁忌となっています。

同様に、昔は、高熱によって脳の障害が起こると考えられていて、高熱時の頭部クーリングや三点クーリングおよび解熱剤の使用が奨励されていました。

現在、高熱の後遺症としておこる脳の障害は、炎症によるALI(急性肺傷害)やARDS(急性窮迫性呼吸症候群)による、肺での酸素化障害からおこる高次脳機能障害によるものだと考えられるようになりました。

現在の医学では、主さまも書いておられるように、発熱は身体の必要な防衛反応と考えられえるようになり、解熱剤の使用はもちろん、3点クーリングも必要ないものとなっています。

しかし、古い習慣が残っている病院では、「一定体温の発熱=ドクターからの指示薬」が、行われているのかもしれません。
ドクター自身も、意味のない指示と知りつつ、当直時に発熱のため起こされるのがイヤで、「〇〇℃以上:◎◎剤」の指示を出しているのかもしれません。

古い習慣や慣例を変えるのは大変ですが、主さまのお力で、発熱時の対応について、病棟の看護師全体で見直してみるのもよいかと思われます。

個人的には、高熱時には、ALIやARDS、感染性ショック、敗血症、およびMOF(多臓器不全)の兆候がないか、アセスメントすることが大切だと考えてます(特に糖尿病の患者さまなど)。


No.3
<2013年12月14日 受信>
件名:No.2さんありがとうございます
投稿者:匿名

何気に凄いですね。
説得力あります。
自分も、三点クーリングなるケアに疑問を持っていた者です。
炎症疾患の方でも、原因が解明される前に消炎鎮痛剤の使用で熱型が操作されるようで。
当事者は、発熱でお辛いでしょうけど…
だから、使用するとき凄く悩むんです。
もうね、原因が解ってしまえばいいんです。
基本は、患者さんに楽になってもらいたいから。
でも、気持ちよさや、心地よいって範疇でクーリングを使用されるのはジブンの中ではOKなんです。
過去に癌の患者さんが発熱してた時、アイスノンが出払っててなくて、久々の氷枕なるものを登場させたことがあります。
氷も大きいのしかなくて、でもアイスピックで割って、我ながら無骨だなぁとか思いつつお持ちしました。
「申し訳ありません、生憎、アイスノンが品切れでして…申し訳ありませんが…これでごめんなさい」と使用して頂いたんです。
そしたら後日、その患者さんから、「熱に浮かされていたけど、寝返りをうつたびに氷の心地よい音が嬉しかったよ」と言われ、良かったと思った次第です。

No.2さん、腑に落ちるお話ありがとうございました。


No.4
<2013年12月28日 受信>
件名:主です。
投稿者:匿名

ご丁寧に回答下さりありがとうございました。私は勤務先では一番の新人で発言力はとても低いです。先輩スタッフにも相談してみたところ、医師の指示があるのにいかないのは、それはそれで問題あるかもとのことでした。しかし、未だにその患者さんは発熱続いて、注射拒否まででてます…。発熱原因をもっと調べるべきだと怒りを感じます。考えられる原因はあるんですが…。知識として回答頂いたものは自分の中で持っています。ありがとうございました。

 
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