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患者さんのQOLについて

<2013年08月12日 受信>
件名:患者さんのQOLについて
投稿者:匿名

慢性期精神科病棟に勤務しています。
疑問に思う事があって質問させて頂きます。
慢性期精神科患者さんは、精神疾患が重篤な方、精神疾患は寛解の状態でも退院の受け皿がない方が主に入院されています。
そんな事で、患者さん達は病院で年々歳をとっていかれます。

しかし、近年の精神科における動向として国からの病床数削減や経営困難の為の入退院の回転数を増やすために、退院促進が行われています。
慢性期病棟は矢面に立たされています。

そこで、退院促進という大義の為に患者さんの自立の促進を行っています。
しかし、患者さん達は、まだまだ行く場所が見つからないばかりか、高齢の方ばかりです。それに、病院を終の住処と考えておられる方や、今までの経過から、未来への展望や希望を持てずにいる方がほとんどです。それなのに、自立ということで、食事時の下膳や、車椅子の自走、病院食の偏食禁止を強要されてます。
私はとても戸惑っています。

今まで、私は急性期病棟にいたため自立は患者さんに促してはきましたが、それは若くて、帰る場所のある患者さん達でした。
今は、帰る場所もなく希望も持てない高齢の患者さんに自立を促すのに抵抗があります。
未来の展望や本人の希望があるならば、それに向かって自立を促して行きたいですが、社会における精神科患者さんの受け皿は優しいものではないですし、患者さん自身も環境の変化に耐えきれず、すぐ戻ってきてしまいます。

備えあれば憂いなしというように、自立を目指していくのは良い事なんだろうけれども、希望が持てる関わりもせずに、ゴールの見えないマラソンを患者さんにさせているようで、訳がわからなくなってきます。

皆様にお尋ねしたいのは、この事についてどう思われるか?をお聞きしたいです。
まず、将来に希望を持てる関わりを行い、それに向かって一緒に努力するのが第一ではありますが、本人のやる気、受け皿、高齢、環境の変化による影響も考えて、何が患者さん達にとって最善なのかが分からなくなってきたのです。

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No.1
<2013年08月14日 受信>
件名:社会的入院について
投稿者:心理士

何よりもまず患者さんの意志やモチベーションが重要になります。リハビリにしても退院にしても、患者さんの「やる気」「希望」がなければ、いくら医療者がそれを勧めてもただの押しつけになりますし身につきません。
高齢でも病態が重くても、患者さんの「退院したい」「働きたい」という気持ちがあれば、何とかなります。退院後の受け皿がなければ、ケアホームやグループホーム、独居、老健などの社会資源を開拓していくことが可能ですし、家族の支援が得られなければ、生保などを申請する可能性もあります。
ちなみに、病院内での生活訓練は、退院してからの生活能力の向上にはあまり影響がないことが研究でわかっています。要は、実際に退院させて見て、どこが問題かアセスメントし、そこを支援していく、が基本になります。
まずは、患者さんの希望や動機、健康的な部分を引き出してみてはどうでしょうか?
お役に立てればまた聞いてください。


No.2
<2013年08月15日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

現在はどういう場所に退院して行かれる患者さんが多いんですか?

 
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