セレネースとアタラックスPを比べて
呼吸抑制がでる方があるとかありますか?
それぞれの薬を調べてみましたが、どちらとも書いて
ありまして…行き詰まってしまいました。
セレネースは商品名で、他には会社によってはリスパダール・リスペリドン・ハロペリドール等の名称で出されている、代表的なメジャー系の精神科薬です。
私は、精神科を足掛け40年ほど勤め現在は現役を引退しておりますが実際、臨床の現場において、呼吸が抑制され大事に至った場面には遭遇しておりません。
しかし、投与量が多く血中濃度が高まる事で「震戦や全身の筋硬直」の副作用起こり
血液データではCPKが上昇し、過去においては「悪性症候群」を併発したケースも多く有りました。
心臓は筋肉の塊ですから放置すると最悪、急性心不全も考えなくてはならず、そうした観察をされるべきと考えますが近年では、精神科薬の発展はめざましくこうした事例は殆ど聞かれなくなりました。貴方様のセレネース・アタラックスPの呼吸抑制に対する設問ですが、単剤ではなく、他の薬と併用する事で呼吸が抑制されるのではないでしょうか?例えば、セレネースとレボトミンを併用すると心ブロックが起こり、心機能に異常をきたす事が報告されています。
いずれにせよ、「精神科薬は劇薬扱い」ですからバイタル面のチェックやあらゆる視点にたっての観察・アセスメントをされて行く事は言うまでも無いと考えます。
全身状態の悪い患者さんで怒ることがありますが、通常はさほどリスクは高くないと感じています。アタPはせん妄になりやすく、せん妄リスクのある患者さんやすでにせん妄の方には使わないほうがよいです。セレネースはせん妄なりかけのいいタイミングで使うと効きます。ただし心機能の弱い方には機能を低下させる可能性あり、使用しないほうがよいと思います。
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