看護師歴20年になります。
10年前から 公立病院に勤務しています。
今更きづいたというか、よその病院から来た新人さんに言われたんですが
『ここの病院てIVHしてる人いませんね』
病床数250床
平均在入院数 15日
私は外来のCT室とケモ室勤務です。
CTは病棟から血管確保してきますが
もうターミナル期なのに造影剤を使う。
細くなった腕から
みんなでよってたかっての血管確保するから、あと4、5日だろうて患者さんに、血管確保。
感染の危険性といえども、ターミナルやすい臓癌で余命いくばくもないのに、IVHもしません。
輸血のために腕がマムラサキになっても、腕にヘパロック。。
とにかく針が嫌いで直訴した方はたまにポートが入ってます。
医師に直接聞きたいのですが、そのまえにIVHは最近しない方向なのか、私が古いのか
一度相談したかったので。
最近はCVCは出来るだけ入れないという方向だと思います。
感染管理上で言えば、血流感染のリスクが大きく、管理も末梢より大変です。
また、消化管を積極的に使用する方が免疫力も上がるなどの理由だと思います。
急性期で短期間のみ経口摂取できないなら、あえてTPNにする理由がないと思われます。
ではどういうときに必要かというと、長期間の経口摂取不可で末梢では栄養が補えない場合、経鼻栄養や胃ろうも難しい場合ということになるかと思います。
ただ、実際には高齢者で血管確保困難であれば、TPN目的ではなく単にルート確保としてCVCを入れる場合は多いですね。
IVH(Intravenous Hyperalimentation)とは、中心静脈栄養法の略称です。
中心静脈カテーテル:CVC(central venous catheter)となるため、CVを入れるというほうがわかりやすいかもですね。
基本、CTの造影剤はCVから注入できません。
造影剤注入時に高い圧がかかってしまい、カテーテルが破損・破裂する可能性があると聞いています。
そのため、CTでの造影は基本正中静脈確保となります。
化学療法に関しては、末梢ラインの使用は、抗がん剤が漏れたときに、皮膚が壊死していますので、こちらも慎重投与になります。
化学療法の投与内容によりますが、CVポート留置は1つの手です。
ただし、CVポートを留置できるような環境の病院でなければ、CVポート留置のために一度転院を依頼する必要がでてきますね。
CVポートを留置したとしても、出血・化膿・閉塞・感染のリスクは確かにあります。
CVポートではなく、例えば鎖骨下静脈にCVを挿入するとなると、気胸のリスクがあります。最近はエコー下でのCV挿入が推奨されています。
緩和ケア視点ではどうなのかは、わかりませんが、医師の意向を聞いてみる必要はありそうですね。
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