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輸血(CVルートからの輸血って問題ないのかと・・・疑問に)

<2011年10月11日 受信>
件名:輸血(CVルートからの輸血って問題ないのかと・・・疑問に)
投稿者:新米

先日、同じ病院の他部署でCVルートから輸血を行なっている人がいると聞きました。輸血実施時は本体は止めているという事でしたが輸血は末梢ルートでと教わりやってきたので、CVルートからの輸血って問題ないのかと・・・・疑問に。

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No.1
<2011年10月12日 受信>
件名:やってます…
投稿者:M★

うちでは普通にCVある人はCVから輸血してます。
小児だからですかね…わかりませんが(^_^;)
末梢だと漏れやすいし、わざわざ末梢とることはしません。
もちろんCV入ってない人は末梢からです。


No.2
<2011年10月12日 受信>
件名:CVラインからの輸血について
投稿者:hotsmoky

疑問に思われることはとてもすばらしいことです。
そもそもなぜ輸血が末梢から行われるべきなのかというと、末梢血管からの投与の方が、抵抗が少ないからなんです。単純に比較して、20Gの留置針の抵抗と16G30cmの抵抗では、一見16GのCVラインの方が太くて、抵抗が少ないようにも見えますが、細かく計算すると、CVラインのほうが、2倍から1.5倍ほど抵抗が高くなります。抵抗が高くなると言うことはそれだけ液体が流れにくいと言うことです。
さらに、CVラインからIVHなどをいっている場合には、ルート内に残る薬液の影響により、凝固などのリスクが高くなります。CVラインは挿入するのに患者の負担も大きいですし、医師の仕事も増えますし、コストもかかります。もし、輸血を行って、詰まってしまった場合の損失は末梢と比較しても大きいですよね。
厳密にいえば、輸血のたびに末梢から18Gより太いラインを確保し輸血を行うべきですが、患者の状態によってはなかなかそれも難しいです。いろいろなルートから輸血を行っているのが現状ですね。
輸血の速度は、一般的な輸液と比較してもかなり速い速度で投与しますし、液体の粘性も高く、実際には18Gの抹消から滴下すべきだと思いますが、様々な理由からやむを得ない場合、CVラインからの投与もありだと思います。
重要なことは、細い末梢ラインやCVラインからの輸血は溶血や凝固のリスクが高くなること。これは、どうしても輸液の速度がゆっくりになってしまうことが主な原因です。

よって、CVラインからの輸液を行うさい、気をつけなければいけないことは、
CVラインが詰まってしまう可能性があり、それが患者さんにどの程度の影響を与えるかを考える。
MAPなどは溶血のリスクが高くなる。そのため、輸血の効果がある程度低くなることや、高カリウムになりやすいことも考慮する。
輸血の前後に生理食塩水によるルート内のリンスが必要になるため、その手技とリスクも理解した上で行うべきである。
といったところでしょうか?

正直、私の感想では、末梢から輸血を行う場合も、適切な速度で落としていなかったりすることも多いような気がします。動ける人の場合だと体位なのでも速度は変化しますからね。

新米さんはCVラインからの輸血に疑問を持たれたということで、その視点はとてもすばらしいことだと思います。看護業務ってなれてくるとついつい細かいことをないがしろにしてしまう傾向がある気がします。今後も何か疑問に感じたらその根拠を考えて正しいかどうかを判断していってください。


No.3
<2011年10月12日 受信>
件名:基本的には・・・
投稿者:匿名

できるだけ末梢を取って輸血するのは、CVから入れる時より万一副作用が出たときに直接心臓に行ってしまうかどうかの違いがあると思います。

基本的には末梢ルートで輸血ですが、血管が細かったりもろかったりで、どうしても末梢が取れない患者さんもいます。そういうときはDrの許可を得てCVから入れてました。
もちろん単独ルートで輸液は止めていれますが。

 
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