看護師お悩み相談室

こんにちわ。
新人Nsです。先輩方にお聞きしたいのですが亡くなる前の患者様はなぜHRが上がるのでしょう?全ての人がそういう訳ではないとは思いますが...脳の調整とかが出来なくなるのでしょうか?
また亡くなる前の患者様に私達が出来ることってなんでしょうか?苦痛を最小限にしたり家族のフォローをしたりだと思いますがなかなか毎回上手くいきません。

ターミナルケアに携わって４年目の看護師です。
HR上昇には疾患により要因は異なりますが、死前では多くの場合、心機能が低下し心負荷がかかることによって、１度に心臓から送り出される血液の量が減りますよね。その分回数で稼ごうとするから心拍数は上昇し、結果血圧は低下していきます。
亡くなる前の患者さんや家族の看護はとても難しいですよね。最低条件として、とれる苦痛はとってあげること、最小限にすること。可能であれば意思疎通が図れるうちに患者さんやご家族希望を聞き、希望に沿って残された時間を穏やかにすごせるようにしていくことが大切だと思います。日々のケアをご家族と一緒に行うことも重要だと考えます。そして、看取りの時には、家族が伝えたい言葉を患者さんにきちんと伝えられるようにすること。患者さんにもご家族にも頑張ったことを労うこと。当たり前のことばかりですが、とっても大事なことです。
辛い場面に立ち会うこともあると思いますが、頑張ってくださいね。

ありがとうございます。
そうだったんですね！！色々調べてもなかなか分からなくてモヤモヤしてましたが凄くスッキリしました。
これから先，まだまだ上手くいかない事だらけですが頑張っていきます。

お亡くなりになる患者さんや家族に対して
何かできないか、どうして頻脈になるのか疑問に思ったり考えることはとても良いことで
新人さんは頑張っているなと頭が下がります。
頻脈になる理由についてなんですが
理由は患者さんの状態や疾患によって様々です。
原因は統合的に判断するもので頻脈という所見だけで一つの原因が導かれることはありません。
ただ亡くなる前の患者さんは全身状態が不良で心臓や呼吸や腎臓や脳など重要な臓器の機能が低下しています。
だからこそ特定するのは難しいのですが
何らかの原因で低酸素や血流低下が起こると→交感神経が刺激され、副腎髄質からカテコラミンが分泌される→それに心臓が反応し心拍数が上がる→それでも血圧が上がらない場合→さらに心拍数が上がる→すると心臓の拡張する時間も短くなり→心臓に戻ってくる血液量が減り→心臓が押し出す量も減る→やがて血圧も下降する
というメカニズムがあります。
頻脈性の不整脈を除けば循環を維持するために作動する交感神経やカテコラミンが関係していると思います。