看護師お悩み相談室

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予防注射は看護師がしてもいいのですか?

<2010年10月17日 受信>
件名:予防注射は看護師がしてもいいのですか?
投稿者:匿名

勤務をしているクリニックでは、看護師が予防注射をしています。
ネットで、予防注射は原則医師、医師の監視の下では看護師も可能、6歳未満は医師等、色々な情報が書かれていました。

予防接種:予防接種実施規則(昭和33.9.17厚生省令7号)により、「予防注射を行う者は医師に限る事」という行政指導がなされている。
という文もあり、よく分かりません。

医療行為はどこまでが医師がして、看護師が出来るのか不明瞭なものが多いと感じます。

予防注射は、正確なところどのような扱いになっているのでしょうか?

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No.1
<2010年10月21日 受信>
件名:無題
投稿者:医事課長

医師法第17条
医師でなければ、医業をなしてはならない。

看護師法第5条
この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

看護師法第31条
看護師でない者は、第五条に規定する業をしてはならない。ただし、医師法 又は歯科医師法 (昭和二十三年法律第二百二号)の規定に基づいて行う場合は、この限りでない。

看護師法第37条
保健師、助産師、看護師又は准看護師は、主治の医師又は歯科医師の指示があつた場合を除くほか、診療機械を使用し、医薬品を授与し、医薬品について指示をしその他医師又は歯科医師が行うのでなければ衛生上危害を生ずるおそれのある行為をしてはならない。ただし、臨時応急の手当をし、又は助産師がへその緒を切り、浣腸を施しその他助産師の業務に当然に付随する行為をする場合は、この限りでない。

上記が、今件の質問に絡む法的根拠となると思われます。
まず、医師法第17条に規程される『医業』とは何か?
まず、ここで見解が分かれます。
以前は、全ての注射は医行為、つまり医業でした。静脈内注射も皮下筋肉内注射も全て看護師が行えない医業であると厚生労働省は解釈していました。
ところが、平成14年に、介護保険法が施行され、介護保険すなわち利用者宅において補液等の点滴注射の需要が増え、それも看護師に行わせないということが全国的な問題となり、厚生労働省はこのときに、『医師が継続して点滴が必要と認め、患家での点滴指示を訪問看護師に通知して行わせる点滴行為』を認めたわけですが、じゃあ皮下筋肉注射は?といえば、未だ医師のみに許されている行為だと、省庁は認識しています。

ただし、そういう認識の中にあっても、実際に行われている医療機関内で、注射行為を看護師が行わなければ診療行為そのものが成り立たないわけです。省庁も、これを『黙認』しているというのが実態です。

つまり、
『看護師が予防接種の注射を打っても良いか?』
この質問の回答には2種類あります。
(1) 法的に疑義があるので、行なってはならない。
(2) 法的疑義はあるが、看護師法第5条の条文『診療の補助』でもあり、実態として広く行われているので問題ない。

曖昧ですね〜。
医師法と看護師法に矛盾があって、そこを整理していないから、こういう問題になるわけです。弁護士さんも、この問題や、蛇足ですが医師法第21条の問題などは、出来れば避けたい事例なのでしょう。

判例としては、看護師が敗訴している事例もあって、裁判所では、医師の補助として行った場合でも、医業は看護師が行いうるものではない、という見解のようですね。
予防接種ではないですが、看護師が簡単な問診を取って、それを基に医師による診療が行われた後に、健康被害が出た場合や、あらかじめ注射内容を口頭で取り決めておいて、それを看護師がシステマティックに注射した場合なども、医師・看護師ともに敗訴しています。⇒ http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100930ddlk14040313000c.html


No.2
<2010年10月23日 受信>
件名:無題
投稿者:相談者

医事課長様、御丁寧な説明を有難うございました。
20年以上に、看護学校を出ていますが、
教科書に筋肉注射や皮下注射の手技が載っていて、
看護師がしてもいいものだと思っていました。
公立病院で、普通に注射、点滴等看護師がしていました。
医師法、看護師法、教えて貰った記憶がありません。
法律を知らないって怖いです。

予防注射は医師に頼んだ方がいいですね。

私が勤務しているクリニックが特別なのでしょうか?
他にも看護師が予防注射をしている病院の方はいますか?


No.3
<2010年10月23日 受信>
件名:無題
投稿者:ぴょん

以前勤務していた病院では看護師が筋肉注射していました。
今クリニック勤務ですがワクチン、ネオビタカイン、エルシトニンなど多くの注射を任されています。
ワクチンは腫脹してくることがあるので本当は医師に試行してほしいと思っています。


No.4
<2010年10月31日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

えええ。うちは、インフルエンザはもちろん、エルシトニンはもちろん、デポ剤も全て、看護師が施行していますよ。

皮下注、筋注、静注、点滴、全て看護師ですが。。。それが当たり前ではないんですね。。。


No.5
<2010年11月07日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

クリニック勤務です。うちも看護師が予防接種をしています。他の注射(エルシトニン・デポ・インターフェロンなど)も同様です。 特に嫌なのが、小児・しかも3ヶ月とかの赤ん坊まで看護師が行うことです。わたしは何かあったら嫌なので、小児の注射は年配の師長にお願いしていますが・・。でもそんな数ヶ月の乳児にまで看護師が行っていいのか疑問です。 わたしが勤める前から続いているようで、以前の勤務していた総合病院の小児科では先生が打っていたのでそれが当然だと思っていたと話すと、反対に「そうなの〜?大丈夫だよ。」と驚かれ失笑されました・・。何が大丈夫なんだか・・。 ああ辞めたい。こんなところ。


No.6
<2010年11月08日 受信>
件名:わたしも・・
投稿者:みみ

クリニックで勤務していますが、
インフルエンザのワクチン、筋肉注射・・
看護師がしています。

ただ、乳幼児に関しては看護師全員が「いやです!」と先生に伝え
先生もいやいや乳幼児に関しては接種をしている状態です。

私が個人的にかかっているクリニックでも
ワクチンは小児科以外は看護師が接種していますねー。

本当のところはどうなんでしょう。。。
はっきりしてほしいところですね。

いったい誰が本当のことを教えてくれるんでしょう。


No.7
<2010年11月24日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

18年前に看護学校を卒業し病院に勤めた後、クリニックや外来など勤めてきました。
静脈注射や筋肉注射・点滴はナースがしていました。予防接種もです。子供の予防接種は、ドクターがしてました。
派遣のバイトにもいきましたが他の若いナースに筋肉注射をしたことがないと頼まれ代わりにしました。驚いてしまいました。あれは、だめ。これは、だめと言うと、ナースの仕事ができなくなります。
予防接種も皮下注射の正しい部位ややり方がわかっていたら何の問題はありません。今までトラブルはありませんでした。
基本的な看護技術がないと、クリニックには勤められず、仕事の幅が少なくなってしまうので基本は押さえた方が良いと思います。


No.8
<2010年11月25日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

クリニック勤務です。
うちは、点滴以外はドクターです。
混んでいるときは、看護師がしたほうが良いのになぁと
思ってしまいます。


No.9
<2010年11月25日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

クリニックなど、看護師がやらざるを得ない状況があるのも皮下注射の手技や注意も承知していますが、法的な責任の問題としてはどうなのか、うちでも話題になります。
1の方が詳しく触れてくださっているように、解釈の幅があるように思います。
じゃあ、抗がん剤は、輸血は…となると、これも看護師がやるところもありますし、その職場での解釈で違いがあったり、医師が指示しているから良しということでいいのでしょうか?リスクのない注射はありませんし、何がダメで何がOKなのかの線引きは難しいですね。


No.10
<2011年07月16日 受信>
件名:現実的には
投稿者:匿名

注射は資格がどうのと言う以前に、
熟練した人がやった方が遥かに安全です。

神経損傷などのリスクを減らすために、
注射部位に関する基礎的知識は必用と思いますが、
それとて医師ならより詳しく知っているというものでもありません。

資格がどうのという議論をするより、
現場の医療者がしっかりしたプロ意識を持って、
自分が行う行為に対して勉強を怠らない、
ということの方が遥かに重要だと思います。

実際には看護師が行わなくては回らない現場がほとんどだと思います。
なにかがあったときの責任に対して不安に感じるのは判りますので、
むしろそいういう時の対応をしっかり確認した方が良いと思います。

何かあったときに責任をなすりつけられるような医療機関であったら、
看護師の本来業務であっても当人は多大なリスクを背負うことになると思います。

管理者の意向をしっかり見極める必用があろうかと思います。


No.11
<2011年07月17日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

乳児から全ての患者に看護師が注射しています。厚労省も世間一般にこんなに看護師が注射している現実をどのように捉えているのでしょうか!
本当に看護師が施行していないと思っているなら、この問題だけでなく、震災後の対応、高齢者問題…日本の官僚自体おかしな?組織!
看護協会の認識を聞いてみたい!
全て医師施行ならどれだけの医師が不足なのでしょうか…
そして、診療所などでは看護師の採用が半分位無くなるかも知れませんね…
院外調剤薬局が主流になりましたが、ひと昔は看護師、ひどい所は事務職が薬調剤している所も有りました。
看護師の業務が専門性高くしっかり地位確立して行く事を祈ります。


No.12
<2011年07月17日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

注射施行が法律に違反するなら、看護技術の本は犯罪マニュアルですね!看護師向けの輸血マニュアルもあるし…
看護学校で国試合格後、厚労省から出された新人教育の基礎看護技術を一年間やってから、看護師が就職する仕組みが出来ると良いですね!


No.13
<2012年10月28日 受信>
件名:法律上では?
投稿者:ぽんぽこ

クリニック勤務です。
インフルエンザの予防接種は法律上では?
看護師が施行して良いのでしょうか?
法に触れる行為は免許剥奪とも聞いているのですが、何が正しいのか解りません。
医師の指示の元で有れば施行して良いのでしょうか?
正しい法律の知識をお持ちの方が居ましたら、教えて下さい。
上手いとか、慣れてるとかでは無くて…法律上の事実を知りたいです。
小さなクリニックは、監査も入らない…レントゲンも看護師が施行してますが
私達看護師は、いつも不安です。
出来ないなら、辞めるしか無い…郷に入ればごうにしたがうしか無いのでしょうか?
正しい解答お願いします。


No.14
<2012年10月29日 受信>
件名:またこの季節ですね。。。インフルエンザ予防接種
投稿者:茶瓶

私のクリニックもインフルエンザの予防接種は看護師がしますよ
いままでいろんなクリニックでバイトしてきましたけど、看護師ですね

わたしは小児だけは、拒否しています
やりません、膿盆に用意して、介助します
医師はわたしを馬鹿扱いします
もう1人のナースは小児でも予防接種をしてくれるからだそうです

馬鹿扱いでもけっこうだと思ってます
中学生からならまだいいですけど、小学生なんて嫌だしもともと医師の仕事だろうと割り切って馬鹿扱いされてます

クリニックではこの予防接種が儲けるための大事なものだとは思います
そこで働く以上は折り合いをつけてやっていくしかないですよね
11月からいっきに予防接種目的患者さんが増えますね


No.15
<2012年10月30日 受信>
件名:No.14さんへ質問
投稿者:トパーズ

トピからずれますが・・・。

>膿盆に用意して、介助します
No,14さんのところではみんなそうされているのでしょうか?


今まで勤務してきてワクチンを膿盆に用意したことって過去一度もないですし、子供達がお世話になってきたクリニックでも一度も拝見したことはないです。

膿盆って不潔なものとしてしか考えていませんでした。私の勤務先にも膿盆はありますが、使用目的は明らかに不潔となったものしか使いません。

もしも私がその場に患者として居合わせたら多分ドン引きで接種は辞退するかな・・・・。


No.16
<2012年10月30日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

点滴、皮下注射、筋肉注射、輸血、抗がん剤・・・
全部看護師。
医者がやってくれる所もあるんだ・・・と、逆にビックリ。


No.17
<2013年04月24日 受信>
件名:注射が苦手です・・・辞めたい
投稿者:新人です

看護学校を卒業してから家庭の事情でクリニックに勤めて二年目になります。

注射、点滴、採血が業務の大半を占めており、スタッフの人数もかなり少ないです。

そんな中で一から学ばせてもらい、やっと一年が過ぎましたが・・・・
ここのところ、かなりの確率で注射や点滴を失敗します。一日に10人以上実施して3人くらいは失敗します。

特に刺すと内出血してくる人や、痩せて動脈が表面に出ている老人など、怖くて仕方ありません。
いつか自分は動脈穿刺や神経損傷を起こしてしまうのではないかと、不安です。

クリニックを辞めて、もっと注射や点滴などが少ないところで働きたいと思うのは甘いでしょうか。


No.18
<2013年07月29日 受信>
件名:デイサービスの看護師です
投稿者:悩める看護師

デイサービスでのインフルエンザの予防接種を看護師が実施しています。
デイの母体が医院で、そこの理事長(医院長)の指示でおこなっていますが、問診は医院長が行い、接種は看護師です。
最初は絶対に法律的に問題があるからやりたくない、と反発していましたが、他の看護師が受け入れたため私もやらざるを得なくなりました。
同じように悩まれている方がいるのを知り、自分だけじゃないと安心しました。
クリニックの中で行うのならまだ医師の管理の下、となりますが、デイサービスでは
接種時に同じ建物に医師がいないため、もっと問題だと思います。
こんなあいまいな基準のまま、命に関わる予防接種を進めていく国に不信が募ります。
秋になるとまたインフルエンザの予防接種が 始まります。
どうしたものか、と退職も視野に入れて考えています。


No.19
<2013年10月15日 受信>
件名:確認しました。
投稿者:じょん

先程、厚労省の医事局医事課に電話で問い合わせたところ、予防接種(BCGも含めて)は医師の診察・指示があれば、看護師さんが接種してかまわない、とのことでした。


No.20
<2016年12月18日 受信>
件名:ベテランナース
投稿者:20年以上前から

昔から採血、皮下、筋注、静脈注、点滴などのルート確保、導尿、フォーレ留置、動脈ラインからの採血、血ガス、当たり前ですよ。日赤の看護学校で教育を受けて日赤病院のCCUで普通にやってました。おまけに、カウンターショック等の蘇生、アンビューバッグで補助呼吸なんかもDr.とともにやります。Dr.呼ぶまでの間にも普通にやらなければ患者さまは死にます。
全部否定されれば、病院は成り立ちません。


No.21
<2016年12月20日 受信>
件名:No.20さんへ
投稿者:匿名

20年以上前から当たり前にやっていた、やらされていたことでも、
ダメなこともありますよ。

特に、最近は厳しく師長からやるなと言われている現場もあります。
「必ず医師を呼んでやらせること、やってもらうこと。」
あああー私の方が上手にさっさと血管確保できるのに患者さんかわいそー、
介助につく無駄に長い時間が無駄だーと、思いつつ介助についてます。


No.22
<2017年02月26日 受信>
件名:厚生労働省からお達しが出ています
投稿者:通りすがりの医師

平成14(2002)年9月30日厚生労働省医政局長通知
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/08/dl/s0828-1c.pdf

この資料では、
「看護師等による静脈注射の実施について
○ この行政解釈が示されて以来50年以上が経過し、その間の看護教育水準の向
上や、医療用器材の進歩、医療現場における実態との乖離等の状況も踏まえれば、
医師の指示に基づく看護師等による静脈注射の実施は、診療の補助行為の範疇と
して取り扱われるべきであると考えられる。」
とありますので、法的に問題なく静脈注射ができます。
皮下注射や筋肉注射の方が一般的にリスクは少ないですから、ワクチンの接種も問題ない、という理解でよろしいかと思います。
法律家の意見もいくつか読みましたが、皆さん「現在は違法ではない」としておられました。


No.23
<2017年09月21日 受信>
件名:レントゲンの看護師撮影
投稿者:危な医

 ぽんぽこさん

 ”レントゲンも看護師が施行してます。”

 注射は gray zone とも言えますが、レントゲンは医者かレントゲン技師だけです。

 これは red card です。絶対にやめてください。保険医停止にもなってます。


No.24
<2021年06月22日 受信>
件名:子供のコロナワクチン接種について
投稿者:匿名

私もクリニックで勤めていました。インフルエンザワクチンの予防接種は看護師がしていました。
未成年、肺炎球菌ワクチンは医師が接種していました。

今度、中学生を対象にコロナワクチンの接種が始まるのですが看護師が接種してもいいのでしょうか?
皆さんのご意見お聞きしたいです。よろしくお願いします。


No.25
<2021年06月23日 受信>
件名:無題
投稿者:匿名

コロナワクチン、どこでも看護師がバンバン接種してますよ。
厚労省の見解は先に投稿されている方が示されているとおり。
コロナに限っては医師以外禁止なんて通達は出ていません。

 
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