看護師1年目の男です。最近ふと思い出して、自分が死を早めたのではないかと不安になってきました。
その方は当時状態が悪くなっており、その後すぐではないですが亡くなりました。抗生剤を全開にしてしまった時は全開にしても落ちず、挿し直さないとと思ったまま忘れてしまいました。先輩にも全開に落としてしまったことを伝えました。ですがアクシデントレポートをその件について書いておらず、今になり怖くなってきました。
たまたまみた医者です。大事なのは今自分が思っていることをちゃんと勉強することですね。基本的に抗生剤の全開投与で死ぬなんてことはアナフィラキシーでもない限りありません。バンコマイシンならレッドマン症候群になる事はありますが(それも勉強してください)。病院によってはショットで投与するところもあります。
いらない情報かもしれませんが、投与速度で患者状態に差が出ることに関してはエビデンスがありません。30分でも、1時間でも、24時間投与でも変わらないということです。最近、長時間投与がいいかもという報告は出てきていますがまだわからない分野です。
というふうに、何気なくやっている仕事の中にも勉強すべきことはたくさんあります。病院には経験論だけでこうだと決めつける上司もいますが、その病院の常識がよそでは間違いということもあります。反省しているときが一番伸びるときです。頑張っていい看護師になってください。
抗生剤を全開にしたことが、直接的な死因ではないとしても、自分の行った行動を振り返り、改善していく必要がありますね。
劇団医師さんも話されていますが、基本的な知識の不足があるからこそ、不安になるのだと思います。
βーラクタム系の場合は、アレルギー反応は急速な薬液の注入により起こり易いため、点滴速度はゆっくりにします。
ニューキノロン系、アミノグリコシド系など濃度依存性薬物で
はピークが高いほど抗菌効果が高いので、比較的短時間で
落とすことが多いです。
βラクタム系は時間依存性薬物で、血中濃度が一定
(およそ4MIC程度)以上の時間が長いほど効果が高いと
されます。従って、効果を高めるには点滴速度を早くするより
点滴を頻回に行うほうが効率的です。アレルギーのリスクも
あるため、点滴速度は遅め、点滴の回数を多めにします。
特殊な例ですが、バンコマイシンは点滴によりヒスタミンを
遊離させ顔面の紅潮を特徴とする反応(レッドマン症候群)
をきたします。これを避けるためには1時間以上かけて点滴
すべき、とされています。
さて、問題です。あなたの職場で使用している点滴の薬ですが、βーラクタム系、ニューキノロン系、アミノグリコシド系は何を使っていますか?照らし合わせて勉強してみてくださいね。
具体的に、アレルギーのリスクが高いと書きましたが、アレルギーにはどのような症状がありますか?そして、どんな看護、どんな治療をしますか。目の前でアレルギー症状が出た時に、すぐにしなければいけないことはどんなことがありますか。
医師は、間違えることがあります。点滴の速度を間違えて記載したり、量を間違えたり。看護師が知識がないと、防ぐことができません。以前、別の患者さんに使った時のプロトコール(抗がん剤などで量や時間などが書かれている予定表)をそのままコピーして、量や時間をなおし忘れるなんてことも実際ありました。医師も人間なので、間違えがありますので、看護師が知識があって、医師に注意するくらいじゃないと。
点滴を全開にした状態で、患者さんのそばを離れたことについて、今後どうしたらいいと思うかな?これが、抗生剤じゃなくて、抗がん剤や輸血だったら、本当に命に関わる状態になっていたかもしれないですね。
ありがとうございました。勉強不足で申し訳ありません。少し安心しました。
ちゃんと振り返りをして、勉強してくださいね。
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看護師お悩み相談室