相談者からの訴えがまとまっておらず沈黙になったり、何を質問しても抽象的な表現ばかりで具体的にどうしてほしいのかはっきりしていない時どのようにされてますか。精神科に勤務し学生を指導する立場にもあったため、コミュニケーションは理解しているつもりでしたが、顔が見えず同じ空間にいない電話でのやりとりに戸惑いを感じています。
ちょうど読んでいた「かかわり方のまなび方(西村佳哲著、筑摩書房)」に、電話で悩み相談を受けている西原由記子さんの話が、参考になるのではと思ったので、ご紹介します。
西原さんの話を要約しますと「相手が話したくなるタイミングを大切にしたいので、沈黙になったときは、相手が話したくなるまで、無言で待つ。カウンセリングのように相手の話を整理したり分析するのではなく、相手の側に寄って、一緒にいるビフレンディングを私達はしている」だそうです。
本の文章をそのまま載せることは、著作権の関係でできなく、つたない要約ですみません。
西原さんの話は、ほんの数ページしか書かれていないので、もしよろしければ、図書館などで読んでみてください。
(ちなみに、西原さんは角川書店から「自殺する私をどうかとめて」という本をだしているそうです)
抽象的なことしか答えられなくて、どうしてほしいのかはっきりしてないのは、本人もどうしたらいいのか分からないからではないんでしょうか。
訴えがまとまっていなくて沈黙になるのも、本人も分からないからではないでしょうか。それだけ、追い込まれてるんだと思います。
沈黙も大事。沈黙の時間に何か考えてるのかもしれません。
質問は小出しにして、何が言いたいのか分からなくても、相手のペースに合わせて話を聞いてみてはどうでしょうか。
確かに電話だと、表情が見えないので困りますよね。
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看護師お悩み相談室