看護師お悩み相談室

基本的な質問なのですが、交通事故で外来に来た患者さん(重症ではないですが、例えばぶつけたためのアザや痛みあり、又はむちうち。)の血圧測定をした時、高い場合と低い場合と、それぞれどういったことが考えられますか？

・血圧が上昇する場合
生体の防御反応として、疼痛などストレスがあれば出血による失血を予防するため、交感神経が作用し末梢血管が収縮、末梢血管抵抗性が上昇し、血圧が上がると考えられます。

・血圧が低い場合
疼痛や精神的驚愕により神経原性のショックを起こしている状態だと考えられます。
ストレス刺激による神経原性ショックは、交感神経の興奮・血圧の上昇に対して平衡をとるため副交感神経が機能するが、副交感神経の作用が過剰になれば血圧が低下し、ショック状態を起こすものと考えられます。

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個人的な体験ですが、昔、高齢者が上肢の骨折事故を起こして間もなく、生あくび・顔面蒼白などの症状が起きました。声掛けをし、ショック時体位をとらせました。
先輩看護師によると、うっかりすれば呼吸停止が起こり死亡につながるケースだったそうです。
以降、外傷時の血圧や顔色には注意しています。