看護師お悩み相談室

はじめまして。
よろしくお願いします。

私は約5年前まで15年程病棟勤務をしており、
その後はクリニックでパート、半年前からは専業主婦の40代女性です。

今回は78歳の父のことで、ご相談です。
3ヶ月程前に右肺癌のため胸腔鏡下で手術しましたが、
術翌日に急変しました。
疼痛コントロール不良、排痰困難による高Co2血症との
説明でした。
現在、気管切開中で吹き流しで酸素0.5L。
胃ろう造設しており、意識はクリアですが長期臥床のため
車椅子乗車がやっとな状態です。

昨日、カフ付きスピーチカニューレに入れ替えましたが、
バルブに付け替えるとたちまち、spO2が99→72%まで
ダウンしてしまいました。

発声発語、経口摂取し、自宅退院を目指したいです。
無茶はできませんが、カフ付き気管カニューレから
離脱するためのプロセスやアドバイスを教えて頂けますと幸いです。

主治医は手術か外来で不在が多く、
呼吸器外科の研修医が手探りで処置に当たっている
ような現状で不安なのと、現場を離れてしばらく経つので
私自身の知識不足で戸惑いが多く困っています。
どうぞ宜しくお願い致します。

気管切開をしたのは、喀痰が喀出困難で痰詰まりを起こすことが原因ですよね？気管切開しても、解剖学的には経口摂取は可能なので、あとは嚥下訓練次第だと思います。
カニューレの件ですが、スピーチカニューレのバルブをするとSpo2が低下してしまうのは、バルブが蓋になってしまい、うまく酸素を取り込めないのが原因だと思います。
気管切開をすると発声できなくなるのは、空気が気管切開の穴から抜けてしまうからなので、お話をしたいときはバルブをするのではなく、スピーチカニューレの穴を指で押さえてあげれば、話せるかと思います。そうすれば一時的に、それも瞬間的に押さえるだけなので、SpO2の低下は著明でなくなると思いますが…いかがでしょうか？
スピーチカニューレではなくとも、ボタン様の気切カニューレもあります。今の状況では、気切孔を閉じるのは難しいでしょうから、そういうのに変えてみるのも一つの手です。
あとは浦島たろ子さんのお父様の体力と病状次第だと思いますが…。
ご自宅に帰れることと心よりお祈りしています。