看護師お悩み相談室

抗生剤投与時になぜ逆血確認か必要なのか、理由がわかりません。単身の補益の際には逆血確認が不要で、抗生剤の時には逆血確認が必要な理由を教えてください。

【逆血を確認する理由は？】

『逆血する＝静脈に点滴の針が入っている』

その確認のためです

【ただの補液だけの場合は逆血を確認しなくていいの？】

静脈に点滴の針が入っていない場合、点滴が漏れて患者さんが苦痛を生じます

ただの補液だけの場合でも、必ず逆血を確認します

【抗生剤の時だけ、逆血確認が必要と言われました】

間違いです

どんな点滴内容の時でも、必ず逆血を確認することが大切です

【じゃあ何で先輩は言ったんですか？（と思うので）】

『抗生剤が静脈に入っていない＝抗生剤の効き目がない』

という理由で、「抗生剤漏れちゃってるじゃん。逆血きちんと確認したの？ただの補液ならさ、別に少し漏れちゃっても問題ないけど（患者さんは苦痛を生じるので問題です）、抗生剤は必ず入れて欲しいから、必ず逆血確認しないとダメだよッ」と言う人がいるのかもしれません

抗生剤が血管外に漏れると、疼痛や腫脹だけでは済まない場合がある為です。
皮膚潰瘍や壊死を起こすなど、重症化する例もあります。
『血管外漏出（抗悪性腫瘍剤以外）について』で検索すると、文献も見つかると思います。

ただ気になったのは、単身の補液の場合には逆血確認が不要だと書かれている点です。
抗がん剤や抗生物質ではないからと言って、逆血確認を省いて良い訳ではありません。
使用薬剤は問わず、漏れれば苦痛を伴います。
そして何より、正しく身体に吸収されないわけですから、せっかくの点滴が無駄になります。
必ず確認するべきです。

抗生剤投与時逆血確認が必要、単身の場合不要というのは初めて聞きました。
基本的に静脈内注射の指示であれば静脈内に確実に入れなければいけないと思うのでどんな場合も血管外に漏れていないかは確認すべきだと思います。