デイサービスで看護師をしています。
脳梗塞の既往がある方がいます。認知症などもなくクリアな方です。
以前、痛み止めとして昼食後にロキソニンとムコスタを内服していました。
しかし、ロキソニンでは効かないということで、ガバペンとムコスタに変更になったそうです。
ガバペンって、抗てんかん剤ですよね?また、胃腸薬との飲み合わせも悪いと聞いたことがあります。
どうしてこのような処方に変更になったのか分かりません。分かる方がいましたら教えて下さい。
(脳梗塞の既往がある方に抗てんかん剤が処方される意味はわかります。ただ、痛み止めとしての作用があるのかが知りたいです)
ガバペンはアメリカにおいて帯状疱疹後の神経痛に使われることがあります。また、麻酔科学会では癌性疼痛の鎮痛補助として神経障害性疼痛に使用するガイドラインがあるようです。そのため、その患者さんは神経痛と診断されてガバペンが処方されたのではないかと推測します。患者さんが「しびれるような痛み」「焼けるような痛み」などと訴えていらっしゃればほぼ間違いないと思います。
胃薬との飲み合わせですが、飲み合わせが悪いのは水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウム(つくしA・M配合散、マーロックスなどに含まれます)です。ムコスタ(レバミピド)は気にしなくて大丈夫です。
蛇足ですが、抗てんかん薬が神経痛に使われることはしばしばあります。テグレトール(カルバマゼピン)が三叉神経痛に使われるのは保険適用もあるので有名ですが、保険適応外でアレビアチン(フェニトイン)が使われることもあります。もともと神経の興奮を抑える薬なのでなんとなく痛みも抑えそうですよね。
がん医療に携わる看護師です。ガバペンなどの抗てんかん薬は鎮痛補助薬として、神経因性疼痛に使っていました。神経因性疼痛というのは、腫瘍で神経が圧迫されたときに出る、電気の走るような痛みです。ガバペンは一昔前に流行った薬で、今はリリカを使ってます。腫瘍の既往があるかは分かりませんが、しびれるような痛み(神経痛)の既往があるのかも知れません。
ガバペンは神経障害性疼痛によく使われますよ。
刺激伝導抑制系ですので。
痛みの原因の種類によって効きが良かったり悪かったりしますが。
しかしあくまで鎮痛補助的な役割なのでベースにNsaidを効かさないとあんまり効果はないようですが
どうやら、「鎮痛補助薬」 として処方されたようです。
以下↓は、下記参考URLからの引用です。
がん疼痛緩和は、
非ステロイド性抗炎症薬、オピオイド、鎮痛補助薬
の3つのグループを、この順に追加併用していきます。
この中の、「鎮痛補助薬」 というのは、
元々は鎮痛薬ではないものですが、
刺激伝達系のグルタミン放出経路の刺激を抑制したり
抑制系のGABAの経路を賦活化したりすることで
他の2グループとともに鎮痛効果をもたらす薬剤をさします。
鎮痛補助薬には、
抗うつ薬、抗痙攣薬、抗不整脈薬、NMDA受容体ブロッカー、α作動薬などがあります。
これらの薬剤は、前述のグルタミンのある経路にかかわったり、
GABAのごく一部にかかわったり、さまざまな薬理機序なものですから、
効く物、効かない物のばらつきは大きく、
Aさんに効いても、Bさんには効かなかったとか
Aさんのある時期には効かなかったけれど、その後の新たな痛みには効いたなど
最終的な効果のほどは、投与してみた結果を見ていかなければ
最初から予測することが難しいという特徴があります。
数年前に日本でもやっと発売になった
ガバペンチン(商品名はガバペン)は、
前述のグルタミン経路にもGABA経路にも作用する薬剤で、
他の薬剤より広く作用することからも
海外では、抗うつ薬の一部の薬剤とともによく用いられる薬剤です。
日本でも、徐々にその結果が累積されつつあります。
・・・とのことだそうです。
詳細は、下記の参考URLからご確認ください。
参考URL: 緩和ケア医の日々所感 (鎮痛補助薬としてのガバペンチン)
http://blog.goo.ne.jp/e3693/e/697c27856e1f52f1e3271a1899139ca8
皆さん、回答ありがとうございます。
質問をしながら自分でも調べてみて、癌の鎮痛補助薬に使われているんだということは分かりました。皆さんに答えていただいた程の詳しい内容までは分かりませんでしたが;
痛みについては「ただ痛い」としか私は聞いていませんが、皆さんのおっしゃるとおり、もっと詳しく聞いてみようと思います。神経痛に効果があるとはわかりませんでした。また、飲みあわせについても説明ありがとうございます。
皆さんの回答はどれも詳しく分かりやすかったです。本当にありがとうございました。
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