看護師お悩み相談室

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透析患者のメンタルケアについて

<2012年08月30日 受信>
件名:透析患者のメンタルケアについて
投稿者:匿名

透析室で働き始めたのですが透析患者さんはマイナスな気持ちを持っている方が多いと感じています。メンタルケアについて日々こういう時は何と答れば少しでも気持ちを明るい方へもっていくことができるのだろう?と考えているのですがお勧めの本があったら教えて下さい。

あと食事についても勉強していきたいのですが良い本がございましたら教えて下さい。
よろしくお願いします。

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No.1
<2012年09月03日 受信>
件名:透析患者のメンタルについて
投稿者:透析室ナースの旦那

はじめまして、私の妻が透析室スタッフをしていましてイロイロ聞かされます。

まずは透析患者さんがどのような環境下に置かれ、そしてどんな悩みがあるか考えて見ましょう!

週に3日の通院、4〜5時間(待ち時間や止血時間、通院時間を入れれば1日仕事のような感じですね)の拘束。

そして透析患者にとっての生活環境は健常者と同じで様々あります。
家族と同居ならそれなりに気を使ったり、障害者という負い目を感じながら優れない体調の身体を駆使して働いたり家事手伝いをしなければいけない。
独り暮らしであれば尚更で、全ての生活行動は慢性的に体調の優れない人であっても全て自分でこなさなければならない。
下肢が不自由ば人であれば更に介助人に対しての気遣い、そして介助人がいないと生活行動が満足に行えないもどかしさや虚しさ。
・・・・・・他にもたくさんあるでしょう!

そして食生活も大変厳しい環境下だと思います。
特に一生続く水分制限は夏などほ特に過酷であり、ボクサーの減量のような状況を強いられる人も少なくありません。
(水が飲めないのでウガイで誤魔化したり、氷をガリガリする光景は可哀そうでなりません)
リン、カリウム制限も厳しく、調理に手間が掛かり作り手がいる場合は面倒くさがられ、食べられる量と種類も限られていて、友人などに外食に誘われてもマトモに食べられないし行けやしない。
そして付き合いも希薄になったりする事もあるようです。

独身や若い人なら将来、結婚なんてムリだろうとか、このまま仕事を続けられるのか?とか、自分はあと何年生きられるのだろうか?とか切実な想いもあるでしょう。

体調面でも不安だと思います。
いくら透析をして延命治療を続けられても、透析不足の為に起こる慢性的な体調不良や睡眠不足、不均衡症候群などに悩まされます。
災害の場合は健常者などは何日もサバイバル的な状況下でも生きられるが、万が一、医療施設までが被害を受けるような災害があった場合には透析患者は死と隣り合わせに陥る恐怖など。

・・・・・・自分が思い付いたことはこれくらいしかありませんが、まだ他にもその患者さんの立場にならないと解らない悩みや障害になる出来事は沢山あるでしょう。
健常者でさえ日常生活で様々な悩み(それで自殺する人もいるし)や障害になる出来事が起きますよね?
そこに先ほど揚げた透析患者の現状を健常者が味わった気持ちになれれば透析患者が何に悩み、どれだけストレスを感じる生活を強いられているのか解ると思います。
もし健常者が突然、透析患者のような食生活や生活環境、将来への不安に陥ったら恐らく正気ではいられなくなり極度のストレスから気が狂うかもしれません!
それを考えた場合、鬱になったりマイナス思考な考えになるのは当然のことだと思いますし、今後の重要な課題だと思います。

※ お勧めの本などはよく知りませんが、透析患者さんによるブログなどを読み漁れば何か解決法も浮かぶかも知れませんよ。


No.2
<2012年10月28日 受信>
件名:心ですよ。
投稿者:猫

私は、40代の透析患者です。
患者はわかります。
自分たちの事を物の様に扱う人、心で接してくれる人、違いは感じるんです。

自分からすすんで 透析という延命を望んだ訳ではない。悩んで、悔いて、死にたい、一日でもはやく終わりたい・・と思う。
生きたいと思い透析をうけている人でも、一度や二度はそう考えた事があるはずです。
だから、多分、感じる思いがあるんだろうとおもいます。
死を目の前にして生きる事は、敏感です。

元気にしようなんて考えなくてもいいんだと思います。
心を忘れないで、業務になってしまわないで、透析室に花があるようにそんな透析スタッフになって下さい。

私の通う透析室に、その人がいるだけで透析室や、先生まで明るくなるスタッフがいます。
厳しい事も平気で口にする人ですが、太陽の様な人です。その人と話すとき、患者が楽しそうに笑顔になります。 優しい言葉をかけてくれる訳ではないんですよ。話す事も普通です。けど心を感じるんです。真剣にむきあってくれている事・・・なのかもしれないですね。

こうしたら・・・なんて答えはないと思います。
多分、あなたの心の奥の部分が伝わる事です。
だから真面目に大切に心で接してほしい・・・と願ってやみません。

今悩んでいる事が大切なんです。
何年たっても、そう考えれるHDスタッフであって下さい。


No.3
<2013年01月10日 受信>
件名:人間プラス思考、お互いの立場になって
投稿者:さこちゃん

はじめまして、30代半ばの透析患者です。数年前に膠原病の全身性エリテマトーデスに罹り、そこから腎臓をやられて透析に至り2年半ほどになります。
腎臓に炎症が広がり、むくみで体中が腫れ上がり、約100日入院したあげくに透析導入になりました。

「透析患者はマイナスな気持ちを持っている方が多いのでは」との事ですが、私も確かに最初はショックを受けました。膠原病だけでも大変なのに、透析と2つも現在の医学では完治しない病気を抱える事になったのですから・・・。しかし、入院中のある日、むくみで横になると辛く、座っている方が楽だった頃、夜が来ると不安で眠れなかったので、真っ暗な廊下の椅子に座っていましたら、看護師の方が来て隣に座って2時間も私の身の上や不安を聞いて下さいました。途中、もう一人の看護師の方が来られましたが、「大丈夫やから、ついといてあげて」と察して下さいましたが、今思えば巡回等、大変でしょうに申し訳なかったです。昔は恥ずかしがりやだった私が何故、あの時はあんなに喋ったのか今でも不思議ですが、その時の辛さを誰かに聞いて欲しかったのだと思います。あの方達の対応には今も心から感謝しております。

現在、その日がきっかけだったのかは分かりませんが、自分の性格は結構前向きになりました。くよくよしない、自分に自信を持つ、そのせいかあれだけ体中を苦しめていた膠原病も、めっきりおとなしくなってくれています。因果関係があるかは分かりませんが、マイナスに考えれば不安が押し寄せてきます。しかしながら、プラスに考えれば膠原病ですら安定し、うまく付き合っていけると私は思うのです。

他の病院がどうかは知りませんが、私は看護師さん達のおかげで、今も心地良く透析に通っております。世の中には色々な看護師さんも患者さんもいる様ですが、幸い、私がお世話になった事のある看護師さんは、みんな優しく接して下さったと思います。私も基本、誰にでも丁寧に接するので、相手も丁寧に接して下さるのかもしれませんが、結局人間、看護師と患者だけに留まらず、全ての社会で大事なのは、相手の気持ちを察して話す・行動するのがお互い優しくなれるコツなんでしょう。患者さんも大半が良い人ですよ。ところが、こんな私もこの間キレました。看護師さんにではなく、隣の透析患者にです。私は病院に来るとすれ違う全ての先生・看護師・透析患者に挨拶をしますが、その患者だけは挨拶を返してきません。年は私と同じぐらいでしょうか、そんな事ぐらいなら別によいのですが、男の看護師さんには何も言わないのに、女の看護師さんには用も無いのに呼び止めたりします。一人特に優しく自分を下手にして接して下さる看護師の方がおられるのですが、その患者はこの間、忙しい時間帯だというのに、あーやこーや注文をつけて、しょーもない話をしたあげく、ベッドの足の方を上げ忘れたとかでこう言いました。「自分しか信用しとらんから」、その看護師さんは何でもニコニコ聞いてくれるので、おそらくその男が相手にしてほしくて気を引こうと言った冗談なんでしょうが、カチンときた私は「オイ!コラ!一生懸命してくれとるのに冗談でも人を馬鹿にする様な事はいうな!クズが!」みんなびっくりしていました。今まで我慢していましたが、とっさに言ってました。それが正義感だったのか、さもすれば嫉妬だったのかもしれませんが、私の言葉でそいつはその日は静かでした。下心みえみえなのに、人を見下す・感謝もしない・他人の事を考えない、そんな態度が許せなかった。そして同時に寂しいヤロウだとも思った。私も男ですから、「もっと話ししたいな~」とか思いますけど、向こうから話してもらった時以外は病気の事以外はこちらから言わない様にしています。忙しそうなの見てれば分かりますし・・・。後日、また懲りずに女性の看護師さんの仕事の邪魔をしているのを見て、私がイライラしていると男の看護師さんが察してその患者に「みんな頑張っとるんやから、ちゃかさんといて!」と言ってくれた。気分良かった。

長々と書きましたが、確かに現在、モラルの無い人間が増えています、しかしまだまだ常識をわきまえた素敵な人々が沢山おられます。看護師さんも自分がきっちりできているのなら、悪い患者に泣き寝入りする事はありません。上司がダメなら、正義感の強そうな患者さんにでもそれとなくグチってみてはどうですか?
こんな事を言うと強がりに聞こえるかもしれませんが、病気になったおかげで、今まで惰性で生活していたのが、一生懸命生きる様になった気がします。会社はやめてしまいましたが、今は、家庭だけでなく透析中にもノートパソコンを使い、ゲームデザインや動画制作・音楽制作をしています。透析というハンデはできたけど、手や足が無くなった訳ではない。考える頭だってある。なによりプラス思考になれた事が大きい。

最後に患者はプラス思考であまえない、自分で出来る事は自分でする、どうしても出来ない事は丁重に頼み、感謝する。看護師は技術うんぬんより、相手の気持ちになって接する。人間、相手の心は分からないけど、相手に迷惑を掛けない・相手を不快な気持ちにさせない事は考えれば分かるはず。要はどんな職業であれ、どんな状態であれ、お互いを気遣う気持ちと理解しょうとする気があれば何とかなると思うよ。
今日も生きているのは先生や看護師さん達のおかげです。
お仕事大変だけど看護師さん達頑張れ!
人生大変だけど患者さん達前向きに頑張れ!


No.4
<2014年05月22日 受信>
件名:患者も看護師も人間
投稿者:潤

私は、小学1年生で慢性腎不全を発見し、中学2年生で透析開始し、来月で40になります。
看護師さんにも、透析患者の立場や弱さや、看護師自身の弱さや不十分な点をよく理解し、人間として幅広い見識で物事を日々謙虚に考え、熟考しておられる方も居ます。
しかし、多くの透析室勤務の看護師の方々は、優しい良い方であっても、無意識のうちに透析患者を色眼鏡で観察しています。
逆に言うと、自己管理が苦手で、病気と本気で向き合う事から逃げて、国民の血税で生かされてる事の感謝もなく、病院スタッフだけに患者から見た理想ばかりを求める患者の比率が多い現実を目の当たりにすると、色眼鏡で見ないと精神のバランスを保って仕事するのが難しいというのも現実としてあるのではないかと思います。

自分自身もかつてそうでしたが、どこか透析患者がその病院を儲けさせてるという感覚があります。確かに、月額40万前後の医療費がかかる病院を経営という観点で見ると、病院のオーナーにとってはお得意様です。
個人病院ではとくにそうですが、偉そうな態度の患者、偉そうな腎臓病患者の会の幹事など、病院としては内心色々思いながらも、個人病院にとっては金のなる木である患者を商売的に対応している病院も存在します。
病院とは言え、経営がなりたたないと潰れるからです。

看護師はそういう病院の体質も理解し、患者の辛さ、苦しさ、我侭になりたい気持ちにも寄り添おうと努力されるのですが、透析患者は、すぐ死ぬ訳でもなく、太い針を刺され、自己管理について叱られ、色々辛い健常者と比べると絶望してもおかしくない状況に生きてるので、殆どの人が、国民の血税で生かされてるという感謝の立場に至ってません、そんな余裕が無い場合が殆どです。
透析を受ける必要があると宣告されて自殺する人も居られます。
糖尿から透析になった患者の多くは自己管理も苦手で、糖尿と腎臓病の兼ね合いで、早めに亡くなる場合も多いです。
現代医学の常識として、透析患者になると、多くの場合、精神に問題を抱えるというのが常識です。
ある意味、透析室で、医療従事者の鑑であり続ける事は、聖人君子を目指すに準じるくらいの大変さだと思います。
看護師も人間なので、医療従事者としての経験や知識のみで患者を観察していると、患者からも観察されてる事を忘れる事も少なくないと思います。
看護師と透析患者の関係は、本当に難しい問題だと感じます。
マイナスな気持ちをプラス思考にというのは、病院全体で活発に活動があるならともかく、一人の看護師では限界があります。
看護師は、職務上、普通に会話している時でも観察するのが仕事です。観察しながらも、一人の患者としてだけでなく、一人の人間として接する気持ちも大切にして頂けたらいいかなと思います。

透析患者は、正直、宗教や哲学的に、しっかりした心の土台が無い限り、色々制限が多い上に、死ぬまで太い針刺され、大人なのに透析室で他の患者にも聞こえるのに自己管理について注意され、大人になってから透析開始した方には深い穴に落ちたような、健常者には容易に理解出来ない辛い現実があるので、国民の血税で生かされてるという正論が全く心に響かない人が殆どです。
透析患者の会が主張する感謝のポイントは、患者の会の先人たちの働きのお陰で、今私たちが透析を安い出費で受ける事が出来るという事です。
何故か、毎月40万前後も血税をかけて生かして貰ってる事や、医療費の大半は自分ではなく他の国民が払ってくれてる事に感謝する事は殆どありません。
透析患者である事の辛さを紛らわす事が人生のメインになる場合が多いので、自分が社会に、国に、国民に面倒見て貰ってると思うよりも、自分がその病院を儲けさせてると思った方が心が楽で都合が良いからだと思います。
透析スタッフの殆どが、透析患者である自分達が病院を儲けさせてる、それで仕事にスタッフがありつけてるという文言を患者から聞いた経験があると思います。
つまり、透析スタッフや病院は透析患者に感謝するべきだ。だから患者の要望は聞くべきだというスタンスです。
病院に嫌われるのが怖くて、本音を言わない患者でも、透析室の待合室で、患者同士でそういう会話してるのを聞いた事があります。
とは言え、透析患者も人間であり、辛い現実と寝てる時以外は常に対峙してるので、看護師であっても、透析患者に実際にならないと理解できない辛さ、人間としての弱さがあります。
透析患者にとっても、看護師の立場、病院という組織、病院や看護師から見た透析患者を医療従事者になった事がない限り殆どが理解できません
透析患者も多くが社会を経験した事がある患者なので、スタッフも大変だなと患者なりに観察していますが、看護師も患者も人間なので、他人の小さな間違いに気がついても、自分の人間としての大きな間違いには気がつきにくいものです。
患者に生きる希望を与えるような光り輝く看護師って、マザー・テレサ並だと思います。透析患者は透析患者で患者として人間として反省すべき人も多いですし、透析スタッフもそれぞれの病院で医療従事者として、組織体制として、医療意識としてどこかが足りない場合も多いです。どの病院も守秘義務・個人情報の扱いをはじめ、色々しっかりやってるというアピール要素は強いのですが・・・。
互いの足りないところが目だって感じるのが透析スタッフと透析患者の関係とも言えそうです。
透析室のあり方を決める強い立場の上司次第で、透析室は色々な色に染まります。個人病院では院長の管理能力や価値観に大きく左右されると思います。
看護師としては、ご自身が一人の医療スタッフとして、一人の人間として、ご自身の心のバランスも守りながら最善を目指されたら良いと思います。
※患者にとっては悲しくも仕方ない現実ですが、スタッフは病院という組織を守る組織の一員であり、患者に同情したとしても、実際は患者一人よりも病院を守らないといけないという病院に対する職務があります。法に違反しない程度?で・・・。
理想と現実の狭間で悩まれる事もあるかと思いますが、貴方が笑顔で患者を照らしてくだされば・・・。
長文・駄文失礼しました。


No.5
<2014年05月22日 受信>
件名:透析中堅ナースです
投稿者:透析勤務現役

皆様のリアルなお話を拝見させて頂き、自分はどうであるか振り返えりが出来ました。中堅ともなると、長いお付き合いになり、患者様の生活背景や性格なども見えてきます。No.1様のご意見は、ナース側として最適なものと思われるし共感します。患者様側からのNo.2~4様のご意見には、最近人間関係や中堅ならではの重圧で疲れていた私を「患者様がいる」という気持ちを戻させていただきました、ありがとうございました。主様、同じ透析ナースとして、ここに集われた方々の意見の中に、答えの導きがあります。現場的な私の食事や検査データは、旬の物についてカリウム高いとかアドバイスします。徹底しているのは、「ダメ!」を言わない事です。「控えめにね」「張り切って太ってこないでね」と日常会話のように話します。1人1人の嗜好や趣味、興味あることを知っていると、指導的言葉も和らいだり、繋げて話したり出来ます。入院の患者様には、天気や今外に咲いてる花などの話しをする事が多いです。重症な方であっても、手を握ったり声かけたりしてます。もちろん、仕事的なとこは、事故のないように気を張ってますけどね。皆様が言うように、構えずに心かと思います。失礼します。

 
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