CVや、ポートからの点滴をするときには三方活栓より後ろにフィルターを使用しています。でも、三方活栓から点滴を行うときにはその点滴にはフィルターは付けていません。これって意味があるのでしょうか?
アルブミンなどを使用するときはフィルターなしでというのはわかるのですが…
感染除去のためにフィルターを用いるのですから、各ルートにそれぞれフィルターを着ける必要があります。CVラインは、患者側にフィルターを着けてから、三方活栓を着けるのが主流ではないでしょうか。
抗生剤などはフィルターに吸着されてしまうため、フィルターを通して流しても効果がなくなってしまいます。そのため、フィルターを通さずに投与する必要があります。
輸液フィルターを通したほうがいい薬剤と、そうでない薬剤があるのか?
A 輸液フィルターの孔径(0.2μm)より粒子が大きい薬剤や、フィルターに吸着する薬剤を使用する時はは避けます。
*乳化剤:イントラリピッド [脂肪乳化剤]
リプル [血管拡張薬]
ロピオン [鎮痛薬]
*エマルジョン系薬剤:ファンキゾロン [抗生物質]
*血液製剤:アルブミン製剤、グロブリン製剤
*その他:サンラビン[抗悪性腫瘍薬]
2)フィルター(輸液ボトルも含む)に吸着する薬剤
*インスリン製剤、ミリスロール[血管拡張薬]、セルシン[抗不安薬]、オンコビン[抗悪性腫瘍薬]、
ジゴシン[強心薬]、コスメゲン[抗悪性腫瘍薬]など。
3)フィルター自体を変性させる薬剤
*ラステット、ペプシド[抗悪性腫瘍薬]
4)投与量が少ない薬剤
麻薬など。シリンジポンプを使用するような薬剤は、必ず確認してから。
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