はじめまして。4月から看護師として働いています。
点滴の滴下数を合わせてもだんだん滴下速度が遅くなり、落とすべき時間に終わらないことがあります。24時間キープのものだと、後がつっかえて困っています。また、抗生剤を落とすときなど点滴を再開させた際、クレンメを全開にしても薬液だけを吸って流しても落ちないときがあるんです。漏れもないし、逆血もあります。1時間で落とさなければならないものが2時間以上かかり、ご家族の方に「なんでなの!?」と聞かれ、「患者さんの腕の角度や、針の先端が血管の壁に当たってしまっていることもありますので…」と答えたのですが、「そうじゃなくて、なんで落ちないの!?」と大きな声で責められてとても落ち込んでいます。
患者さんやご家族にはどのように説明したらいいのでしょうか?どうしても落ちないときはどうしたらいいでしょうか?
刺し換えてもいいんじゃないですか?
人間は生き物、点滴でさえ思い通りにはいきませんよ。
落ち込むことではありません。
「1時間で落とさなければならないものが2時間以上」
プロトコールが厳密に定められている、抗がん剤治療も
1時間が2時間に、ってことも多々あります。
患者さんの血管の状態、薬剤の粘度など、思い通りにはいきません。
患者さんの血管の状態が悪いと
時間通りに落す為に、輸液ポンプを使うと、漏れてしまう場合もあるんですよ。
もちろん、刺し換えも試してください。
けど、無理に落すことは、患者さんの体に負担をかけることにもなります。
看護師なら一度は悩む問題ですよね。
まず24時間キープが時間で終了しない件。おそらく重力の関係で、点滴の残量が減るほどに滴下がゆっくりになるのだと私は考えています。
私のやり方ですが、残量から計算した滴下数よりも若干多目に滴下させます。すると次にラウンドした時には丁度またはゆっくりになっています。
また点滴バッグに残量予測の線を引いておき、ラウンド時に残量が多目なら滴下を早め少なければ絞り気味にします。
二つ目の相談は側管からつなぐ時のことですか?
抗生剤など血中濃度が大切なものは、患者さんに説明してメインを止めて滴下させることもあります。
針の刺入部位によっては、体位ですぐに滴下が変わってしまいます。患者さんを見る時は必ず点滴も見ること。肘を曲げた時に影響が出る血管を避けて針を入れること。難しい時は潔く刺し変えること。…ですかね。
そうも言ってられない事情満載の現場ですが、全ては患者さんの利益の為にする仕事ですからね。がんばろうね。
私も点滴はいくらしっかり入っていても滴下は変わるので3番さんのように気持ち早めにして、
(28滴のところを30滴にするとか)こまめに見回って残量チェックしています。
私はバッグの中の圧が変わるからだと思っています。
昔はもっと硬いプラスチックボトルで、エア針が必要でした。バッグ内がどんどん陰圧になって(落ちなくなって)いくのを、エア針から空気を入れて防いでいたのです。
今はそんなことしませんけどね。
パックジュースを一気に飲むとパックがぺしゃんこになって、口からストローを離すとゴゴゴゴーっと空気が入っていく、あの原理です。
それに近いことが今の点滴のバッグでもおこるんじゃないかと思っています。
つまり、遅くなっていくのは粘度の問題もあるけど、自然なこと。なので、こまめな調整が必要になります。
と、私が勝手に思っていることです。間違ってたらごめんなさい。
今の点滴ボトルはそういう圧を気にしなくてもいいようなものになっているはずなんです。でも実際は遅れていくんですもんね。
ただ、1時間で落とすものが2時間以上に、というのは遅れすぎでしたね。
自然落下の場合、流量が減少する原因として薬液面の下降以外に手動クレンメ部のチューブが少しずつ変形して必ず流量は少なくなると聞いた事があります。血管によっては、クレンメを全解放しても思っている程、流量を確保できない事もしばしばありますね。逆血も確認しているのに流量を確保できない時は、血管が悲鳴をあげていると考え、思い切って穿刺位置を変える事が必要だと思いますよ。
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看護師お悩み相談室