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人工呼吸器の操作

<2011年05月22日 受信>
件名:人工呼吸器の操作
投稿者:K

派遣で訪問入浴をしている看護師です。お客様の中には難病や脳卒中で呼吸器を使用している方々がいらっしゃいます。私は病院勤務の時はリハビリ科で呼吸器を扱うことがありませんでした。実際に設定を変えたりすることはないのですが、いざ呼吸状態が悪化するなど変化があった時に見るポイント等はありますか?また、気切のガーゼ交換でトリガー設定を上げていたのですが、どうしてかわかりませんでした。アドバイス宜しくお願いいたします。

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No.1
<2011年05月22日 受信>
件名:参考までに・・・
投稿者:ジンベイザメ

神経筋疾患における呼吸器症状の特徴は、急激な呼吸困難感とチアノーゼ、意識レベルの変化です。
この患者さんがたは呼吸筋が麻痺しているため換気ができなくなって人工呼吸管理をしておられます。また、換気(肺胞を基準に考えるので呼吸ではなく換気と記します。)ができなくなると、血液中の炭酸ガス濃度が上昇し意識障害をおこす
ためです。
NPPVのガイドライン等をみて、なぜ呼吸管理が必要なのか、を学ばれると良いでしょう。

脳血管疾患で人工呼吸器というのはTPPV(気管切開)になっていて呼吸器がはずせない患者さんとお見受けします。
この場合は、廃用症候群で呼吸筋が弱くなり自発呼吸が浅くなって換気ができない状況にある場合と、延髄、脳幹、中脳周辺に病巣があって呼吸管理ができない状況にある場合が考えられるのでは、と推測します。
この場合は自発呼吸の回数やSPO2、また入浴後の気道クリアランスが重要です。

気管切開部のガーゼ交換時のトリガー感度を上げることについては、圧トリガーかフロートリガーかがわからないので、あくまでも憶測の域をでませんがたぶんフロートリガーと考えて、書いてみます。

トリガー感度を上げるということは患者さんの吸気を呼吸器が感知して換気をアシストするということです。
このため、モードがCPAPの場合ですと、トリガー感知を上げるとバックアップ換気になりにくいという利点があります。
しかし、上げ過ぎは呼吸仕事量の増加から呼吸筋疲労、呼吸回数の増加による死腔量増加がもたらす換気効率の低下といった問題が生じます。

訪問看護師さんのおかげで、人工呼吸器管理が必要な患者さんが安心して療養できることに敬意を表します。


No.2
<2011年06月21日 受信>
件名:ジンベイザメさまへ
投稿者:としこ

調べてみましたが、文献がなく教えてください。うちの病院では気切ガーゼ交換時にはトリガー感度上げずにしています。なぜトリガー感度を上げてしないといけないのか教えてください。


No.3
<2011年07月10日 受信>
件名:としこ様へ
投稿者:ジンベイザメ

文章をよく読んでいただきたいのですが、推測の域で答えています。

トリガー感度を変えると何が起こるのか、のアセスメントに関することを
述べているまでで、トリガー感度を変えることについては述べていません。

人工呼吸器に関しては主治医がトリガー感度を変える指示を出していればそのようにしますが、基本的に看護師は指示がなければ変えることはできません。

文献は、NPPVガイドライン、人工呼吸器の取り扱い説明書(詳しいのがなければ、メーカーに問い合わせると、説明が受けられます。)などをご覧ください。

 
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