今、私は精神科実習に行っています。
私の受け持たせていただいている患者様は
混合型妄想状態でしたが、今は開放病棟にいて
比較的、状態は安定しています。
しかし、年齢のせいで認知症が進んでおり、
最近は1時間前にとった行動や食事の内容など
覚えていません。
排泄の際も
途中で動作が止まり、
トイレの前で止まったりして、
失禁したりします。
わたしは、問題点に
「疾患の症状である記憶障害に関連した排泄のセルフケア」
と、あげたのですが、
「精神科なので、もっと精神科らしい目標を立ててほしい」
と、言われました。
そこで、みなさんに質問です。
みなさんなら、
どのような問題をあげますか?
ちなみに対象は
レクレーションと食事以外は
自分の病室で過ごされています。
収集癖がありますが、
他人に迷惑をかけるような行為はしていません。
精神科は本当に人間と人間のぶつかり稽古みたいな部署です
だから、不用意にただただ介入するのは自分の部屋に土足で入っていく
ような最悪な状況になってしまう場合もあります
排泄というのが一番目につきやすいですが、元々のこの方の性格とか
以前できていた事、興味を持っていること等を掘り下げてみて、
その方がその方らしかった時間を少しでも思い出させてあげる事も
アプローチの一つとして考えてみてはどうでしょうか?
セルフケアはとても大切なカテゴリーだと思いますが、もしあなたが記憶が
障害されていたとして、ごはんがもらえなかったらどうしよう、そもそも食べたんだろうか、今自分はどこにいるんだろうって思ったりすると思うんです、不安ですよね?
精神科の患者様は漠然とした不安の中で生きておられるような気がします
それは私達には計り知れない苦しさだと思います
(中にはそんなこともなさそうな人も居ますけどね)
マズローの5段階に当てはめていくと問題点が明確になると思います
あまり答えになってないかもしれませんが、頑張りすぎないことが精神科実習を
乗り越えるキーワードになると思われます、まぁ、ぼちぼちと
急性期はすぎ、回復期。
ある程度は病状が固定されている。
で、その患者ゴールはどこだろう?
患者さんは何に一番困っているのだろ?
一般的な社会に適応していくために、どんな日常生活が必要か?
身の回りのことは自分自身でできますか?
手段的日常生活も。
困ったときに相談できる人ですか?
サポートシステムは?
患者のペースであり、職員のペースであり、限られた実習期間で実習終了後もスタッフ継続した看護をしてもらうために…
等々
この方の認知症は今後どうなると思いますか? 良くなっていくのでしょうか。
認知症の方にとって大事な看護ってなんでしょうね。
考えると難しいですね。
私なら「その人らしさを尊重すること」を第一に考えます。
排泄の失敗によってその方の自尊心が傷つけられているということであれば排泄のケアも重要だと思います。でも単にできないから援助する、という視点だけでは足りないのだと思います。
レクレーションはただの遊びではありません。
その意味の重要性も考えてみられたらどうでしょうか。
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