輸血ルートの確保で質問です。
私の病院では20Gで確保することになっているのですが、新入職のスタッフから「前の病院では22Gでよかった。血液内科のDrが”問題ない。血球が壊れたりしない。”といっていたのに」と言われました。勉強不足ですみません。最近のエビデンスはどうなっていますか?
血液内科のある病院で働いています。
うちも血液内科の場合は22GでOKです。
血球云々の話は私には人に説明できるほどは理解できなかったのですが詳しく知りたい場合は研修医向けの輸血マニュアルにいろいろ書いてありました。(高いから買えなかった)
私の病棟はメインが整形外科なんですが整形外科で手術中に輸血を行う場合は18Gです。理由はあってはならないことですが、出血した場合に一気に投与したい時に22Gではクレンメを全開にしても18Gよりは投与速度が遅くなるからです。また複数の薬剤を投与するケースもあります。その場合も落ちなくなるので。
病院の先生によって考え方は違うし、目的によっても違うので、病院の手順書を守って仕事したほうが無難です。それで疑問に感じたら手順委員会や医師に話をもっていって変えてください。
6年間、血液内科にいました。
赤血球の大きさは、約8マイクロで1mmの125分の1の大きさです。
24Gの針の内径が0.47mmで24Gだと溶血がおきます。最低限使えるのは23Gです。
血液内科は血小板が1万以下の人が多数います。ですから、何回も失敗する訳にはいきません。
なので、メジャーに22Gは使います。23Gは最後のとりでみたいな感じです。滴下に時間がかかるので。
新入職の人の言う事に間違いはありません。でも漏れたりするリスクを考えるとより太い20Gや18Gを使う方が確実ではないでしょうか。
エビデンスはわかりませんが、日本赤十字社03−5485−□□□□に聞いてみても良いかもしれません。文献や資料請求もできますよ。
★管理人より
電話番号を直接掲載すると関連機関に迷惑がかかることがあるので一部伏字しています。ぴーかんさんが教えてくれた電話番号は、日本赤十字社の以下のページに掲載されているのでご確認ください。
http://www.jrc.or.jp/mr/trans_pdf/9608-28.pdf
↑ここの右下にぴーかんさんが教えてくれた電話番号があります。
びーかんさんのいったとおり、22Gで問題ないようですが、単純に22Gや細いサーフロでは詰まりやすいので、18・20Gがベストなのではないでしょうか。輸血を必要な時って、全身状態が悪化している場合がほとんどですよね。それなら滴下トラブルの少ない、確実性のある18・20Gが望ましいと思います。
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