看護師お悩み相談室

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実習で…(担当している患者さんやご家族に申し訳ない気持ちが込み上げてきて、涙が止まりません)

<2009年06月07日 受信>
件名:実習で…(担当している患者さんやご家族に申し訳ない気持ちが込み上げてきて、涙が止まりません)
投稿者:看護学生シュン

長文ですが、すみません…。

私は今看護学部の四回生で、ターミナル期にある患者さんを実習で受け持たせて頂きました。

最初はまだ落ち着いて実習に臨むことが出来ていたように思うのですが、実習途中で患者さんの状態が急変してしまい、その後、その状況の変化についていけずパニックに陥ってしまいました。

患者さんは様々な疾患を抱えられており、それらと急変後の症状はどう結び付いているのか、どれが原因なのか把握するのに躍起になってしまい、患者さんは何を苦痛に思っているのかを二の次にしてしまいました。命の危機かもしれないんだよと言われて余計に焦ってしまったのもあります…言い訳がましいですよね。
先生からはいろいろと指導を受けましたが、現在の状況から今後の変化を予想し対処していくこと、患者さんが何を苦痛に思っているかを判断してケアを行っていくこと、家族へのケア…これらを素早く、同時に行うことが出来ません。

寝ないで勉強してもこの状態です。記録を書いていると、自分のこのあまりの出来なさに腹が立って、情けなくて、こんな私が担当している患者さんやご家族に申し訳ない気持ちが込み上げてきて、涙が止まりません。


こんな私は看護師になれるのでしょうか?
なっても良いのでしょうか?

どうか皆様の御意見を聞かせて下さい。
お願いします。

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No.1
<2009年06月07日 受信>
件名:ゆっくり深呼吸、深呼吸。
投稿者:ジラフ

 シュンさん、はじめまして。毎日実習お疲れ様です。相談内容から、シュンさんが受け持ち患者様とご家族のために、何とかしたい!という強い気持ちを持っている事がすごく伝わってきました。睡眠時間もなかなかとれず、身体だけではなく精神的にもかなり疲れていらっしゃると思います。本当に頑張っていますね。
 内容を読ませていただいて、学生時代の事を思い出しました。私も学生時代、似たような経験をした事があります。やはり、受け持ち患者様が急変し、パニックになりました。患者様に対する観察・アセスメント・ケアはもちろん、ご家族のケアもしていかなければ・・と、1日中緊張したまま関わり、焦ってばかり。ご家族に何て言葉かけをしたらいいのか・・言葉が浮かばない。観察したことはこれで本当にあっているのか・・観察不足で患者様の状態がもっと悪くなったらどうしよう・・アセスメントした事はこれでいいのか・・など、本当に私が受け持たせていただいていいのだろうか・・逆に苦痛を与えるのではないか・・と日々悩み、涙していました。
 そんな時、やはり支えてくれたのは仲間でした。周りのみんなもいっぱいいっぱいだろうし、相談できないや・・という気持ちと、自分自身が強がりで、人に頼れなくていっぱいいっぱいになってしまうとわかっていた私ですが、友人が、「寄りかかっていいんだよ。」と、一言言って抱きしめてくれたんです。その瞬間、緊張の糸が切れて、大号泣しました。そしてその友人に、また一人で強がっていたことを気づかされました。翌日から、嫌な緊張感は和らぎ、勉強も自然と頭に入っていき、ご家族にも患者様にも、心にゆとりを持ちながら接することが出来る様になりました。実習最終日には、「ありがとう。あなたで本当によかった。」とご家族の方に言われ・・まさかそのような言葉をかけてくださるなんて想像もしていなかったので、号泣でした。そして、その一言が自信にもなりました。
 どうか、シュンさんも友人に寄りかかってみてください。もちろん、教務や指導者の方々にも。すごく、すごく気持ちが楽になり、冷静さと自分らしさを取り戻すことができると思いますよ☆
 学生の時、受け持たせていただいた患者様やご家族の事は、何年たっても忘れることはありません。また、そのころの気持ちや経験は、今後の看護観に良い影響を与えてくれると思います!
 患者様の命・ご家族のことと真剣に向き合おうとしているシュンさん、
今とても輝いていますよ☆
 今の気持ちを忘れずに、素敵な天使になってくださいね♪いつか一緒に働けることを楽しみにしています♪
 まとまらない長文・・大変失礼しました。


No.2
<2009年06月07日 受信>
件名:実習で貴重な経験です。
投稿者:あみ

 私も実習で末期の患者さんを受け持ちました。
 無くなる前日、ケアをしたいと申し入れ、洗髪をしました。その翌日病棟に行くと急変した受け持ち患者さんがいました。
 着いたときはすでに息も止まる寸前でした。
 でも私は、周りのスタッフに邪魔にならないように、ただ立ち尽くし見ているだけ。
 亡くなったと分かると、泣き崩れました。そして洗髪が患者さんには負担だったのではと言う思いに駆られました。
 でも実習指導者はこういう運命にあったと、告げられ、後は私を慰めてくれました。
 今では内科病棟でパートとして勤務しており、よく患者さんの死にも立ち会います。
 今は看護師として受け入れが出来ています。(と思います。)
 シュンさんは貴重な体験が出来たと思います。
 でも患者さんに対してはもちろん患者の家族に対しての配慮については、実習では補いきれないと言うか、やはり看護師になって経験を積むことで、そのことに対する気持ち行動がもてるようになると思います。
 シュンさんの今のその気持ちを忘れずに、今後の実習に臨み、がんばってもらいたいと思いました。
 大丈夫です。シュンさんなら乗り越え、立派な看護師に慣れそうな気がします。
 落ち込んでいてもそれが患者に伝わります。
 シュンさん・・・大丈夫ですからこれからの実習に今回の経験を生かしがんばってください。
 実習ではいろんなことが起こったりして、パニックになることもあることと思います。でもシュンサンは自分の行動を振り返り、今の思いをもつことが出来ているのです。
 実習のひとつ、行動を振り返ること、これは看護師になっても日々持ち続けていてください。
 d(@^∇゚)/ファイトッ♪


No.3
<2009年06月08日 受信>
件名:5年後です
投稿者:tama

こんにちは。
以前看護学校の教員をして、現在臨床の卒後教育に携わっている者です。

シュンさんのいう
「現在の状況から今後の変化を予想し対処していくこと、患者さんが何を苦痛に思っているかを判断してケアを行っていくこと、家族へのケア…これらを素早く、同時に行うことが出来ません。」

これがおおよそ一人前にできるのは、臨床で3年は経験が必要です。今はそれができないから勉強しているのです。5歳の子どもが美味しくオムレツを作れないからと言って責める人がいないのと同じです。卵を割る、混ぜる、火をつける・・・などなどなどなど、ひとつひとつの動作やその理由をまずはマスターして、そして順を追って準備から仕上がりまでできるようになる。そうですよね?

そしてもう一つ忘れてはならないのは人生経験です。

患者さんや家族の思いに心を寄せるにも、看護師自身の人間観の成熟が必要です。臨床の看護師でも、3年経っても5年経っても共感性の乏しい人は居ます。でも救急時の患者の状態変化への対応は素晴らしく、それはそれで適材適所で良いと思いますが。
パーフェクトは何年経っても難しいですよ。

シュンさん。できない自分を責めないで下さい。
苦しいのは、こうありたい、こんな自分になりたいという思いが強いからです。
こんなに苦しむほど「人間として善く生きたい。善い看護師になりたい。」と願うシュンさんは、とても立派ではありませんか?むしろ、そんな一生懸命で可愛い自分を抱きしめて欲しいと思います。

人生は長いですよ。自分にプレッシャーをかけすぎて、可能性を潰さないで下さい。
「5年後にはそんな看護師になっていよう!」
そう願いながら、実習に臨み、国家試験に臨み、就職に臨み、患者さんに臨んでください。
願いのある方向へ、人は伸びていきます。

私が教員時代「まあまあ、この子はどうしましょう」と困っていた学生が、今は認定看護師になっていたり、教員になっていたり・・・。人間には限りない希望と可能性があると学ばせてもらいました。

シュンさんにもですよ。
あなたから、フレッシュな気持ちを思い出させて頂きました。
ありがとう。


No.4
<2009年06月08日 受信>
件名:皆様ありがとうございます
投稿者:看護学生シュン

ジラフさん、あみさん、tamaさん、力強く優しい励まし本当にありがとうございます。
読んでいて涙が止まりませんでした。まさかこんなに早くお返事が頂けると思っていなかったので…(泣)

先程病棟実習が終わって最初の先生との面談があったのですが、「シュンさんは、患者さんの方向を向いていなかったんじゃないかな。多分、自分のいる状況にばかり目が向いていたのでは?」という指導を受けてしまいました。

前回の実習では「記録として自分の観察したこと、アセスメント、その上で立てた計画の流れをきちんと表さないとダメなのよ。頭の中だけで展開するのはわかったことにはならないのよ」と言われたことがあり、今回は記録としてしっかり関連図や計画を書こうとしていました。

私は記録をいかに完璧に仕上げるかに重きを置いて、患者さんのことは無視してしまっていたのだと思います…。

そんな自分に本気で嫌気が差します。

皆様のかけてくださる言葉は本当に温かくて、泣いてしまうほど嬉しいです。

でも私は本当は患者さんやご家族のことなんて見えていないのです。皆様にこんな優しい言葉かけてもらえるような自分じゃないです。

私の考えていることはあくまで自分がいかに上手くやれるかばかりなんだと…先生の言葉を聞いてそう思いました。

気持ちが沈んで、何もやる気が沸いてきません。

せっかく皆様がこんなにたくさん励ましを下さったのに、こんな私ですみません…本当にすみません。


No.5
<2009年06月08日 受信>
件名:「15歳の君へ」じゃないけど
投稿者:tama

シュンさん。

私は学生時代、教員から「不誠実だ」と言われました。
記録がどうとか、アセスメントがどうとか、そういうレベルではない、人間性について言われたのです。
シュンさんと同じように悩みました。言われても仕方がない自分勝手な自分を自覚していましたから。

でも今は違いますよ。
患者さんと共に泣き、笑い、喜べる私がいます。
「あなたに会えてよかった」と言って頂けることもあります。看護師になって良かったと、心から思います。

だから、シュンさんも、自分を見放さないで下さい。
シュンさんとの出会いをを待っている人たちが必ずいますよ。
ジラフさんもあみさんも、待っている人たちに出会えているのは、なんとか看護師を続けてきたからだと思います。

私は学生時代のその経験から、看護教員になりました。
確かに「不誠実」だったかも知れませんが、そういう態度を取ってしまった理由があったからです。

それは、できないことやわからないことに対して、とても厳しく指導されていたからです。
単に「できない」「わからない」だけのことが、「努力が足りない」とか「患者さんの立場に立っていない」という精神論や人格否定になっていたからです。

だから、失敗を隠そうとしてしまったのです。
そしてついに「不誠実」とまで言われてしまいました。
自分が傷つかないように、自分を守ることで精一杯だったからだな、と思いました。

人間は、体力や免疫力に個人差があるように、心の打たれ強さにも個人差があります。
弱い人間には弱い人の気持ちがわかります。今ではそれが私の強みでもあります。

私は教員になって、学生の心を理解して、看護の喜びを伝えたいと思いました。
結果・・・かなり、難しかったです(笑)。だから先生の至らなさも許してあげて下さいね。

シュンさんが「皆様にこんな優しい言葉かけてもらえるような自分じゃない」なら、学生時代の私もまた、そんな価値のない人間になってしまいます。お願いだから、それは止めてね(笑)。

あの日があったから、今の私がいるんです。
「15歳の君へ」じゃないけど、シュンさんが学生時代の私と重なって見えて、ついつい熱くなってしまいました。
ごめんなさいね。老婆心です。


No.6
<2009年06月08日 受信>
件名:tamaさんへ
投稿者:看護学生シュン

tamaさん、再びわざわざ私のためにお返事下さってありがとうございます。

今日一日ずっと胃が痛くて、先生に言われた言葉だけが頭の中をぐるぐると回っていました。
課題をたくさん出され、このような自己評価では合格点には到達しないと言われて、さらに落ち込んでいました。

どんどんネガティブになっていた時にもう一度この掲示板を覗いたら、tamaさんからまたお返事を頂いているのに気付き、一気に読んで、下校途中にも関わらずまた泣いてしまいました。

こんな最低な自分が看護師になんてなっちゃいけない、他の皆は当然のように患者さんのことを考えられているのに私はどうして出来ないのか…もういっそもう一年やり直した方が良いのではないかと考えていました。

でも…tamaさんの学生時代のお話を聞いて…こんな私でも、看護師を目指していいのかなと初めて前向きになれました。

老婆心なんてとんでもないです。白々しいかもしれないけれど、tamaさんの返信を読んで救われました。
tamaさんのような先生に指導してもらえる学生さんが羨ましいです。

続けることに意味があるなら…自分をもう少し信じて、頑張ろうと思います。

今回の実習で病棟実習は終わり、次は臨床ということに強い不安がありましたが、この経験をバネにして、次はもっと患者さんに心を寄せた看護が出来るように、頑張ります。

今は山のような課題にめまいがするけれど、tamaさんが見守ってくれていると思って取り組みます!

本当に本当に、ありがとうございました!!

そして、せっかく励ましのメールを下さったジラフさん、あみさん、先程までのネガティブな状態で卑屈なお返事をしてしまい、申し訳ありませんでした。

皆様のメールを思い返して、これから頑張ります!


No.7
<2009年06月09日 受信>
件名:実習指導者より
投稿者:ジンベイザメ

実習指導者をしています。
この頃、学生さんを担当させてくださる患者さんが減りました。
学生さんが担当してもいいよ、といってくださる患者さんというのは、
学生である「あなた」の役に立ちたいと願ってくださっている方がほとんどです。
シュンさんは、看護師になったほうがいいと思います。
病に苦しむ人というのは、鋭いものを持っておられますからその判断は妥協がありません。
もう悲しまなくてもいいと思います。

何もできない無力感や自分への怒りというのは、看護師を燃え尽きさせます。
バーンアウトです。
しかし、バーンアウトさせる引き金になる症例というのは終末期であったり、急変であったり
・・・しんどいけれども看護の本質があるので、困難以上のものを学べることができます。
自分のために泣くのではなく、患者さんに感謝の涙を流せる日が必ず来るでしょう。
期待しています。


No.8
<2009年06月16日 受信>
件名:救われますね
投稿者:雨上がり

看護学校の3年生です。
シュンさん、tamaさんのメールを拝見して、生身の人の温かさ、強さ、輝く原石の弱さを感じ、穏やかな気持ちにしていただきました。

患者さんを考えていないわけでは決してないけれど、記録のための実習になりがちなもどかしさや心の奥にある伝えきれない気持ちがシュンさんの実習での経験から感じられました。
実際、表情こそ見えないものの、シュンさんとtamaさんのやり取りは私にはお声や表情が見えるほど手に取るように伝わりました。

言葉、大切です。 声の高さ 話す速度 柔和な表情 先入観・偏見を持たない こういったことに心配りができたら 相手は心を開いて話せると思うのです。

学校の教員とどれだけ話しますか?どこまで理解してくれているのでしょう。ある側面にだけ目を向けられ、そこが全てのように伝えられてしまい、そこから背びれ尾びれが付いてしまうこともあるでしょう。理解されないまま否定的な言葉を浴びると、信念を持つことが悪いこと、持ってはならないことだとも思ってしまうほどです。
でも、tamaさんのように理解してくださるとても素敵な方がいらっしゃるというのは心強いですね。
私もシュンさんと同じで、tamaさんのような教員がいてくれたならば、教員の顔色を窺ったり、不信感を持つことなくいけるのだろうなと思いました。

シュンさん、待ってる人がいるはずです。自分を信じて歩いていきましょう。

追伸:私の好きな城たいがさんの詞です
『あなたが一人 理解(わか)ってくれている それだけで 私は幸せです』

 
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