こんにちは。疑問があるのでおしえてください。
SPO2は正常なのに、Hgbが低いからという理由で酸素を投与している患者様がいます。
その根拠がわからないので教えていただきたいです。お願いします。
基礎疾患や、入院時の病名は何でしょうか?Hbだけが低くその他の所見はないのでしょうか?
SpO2は酸素飽和度のことで、通常は1個のヘモグロビンに4個の酸素がくっつきます。この状態が完全に飽和されている状態でSpO2=100%となります。酸素が3個しかくっついていなければ3/4で75%となります。
体にとって重要なのは血液ガスで表されるPaO2(動脈血酸素分圧)でこの値が60以下なら異常値とわかるというのを前提で話をすすめますが、例えばPaO2=40ならかなりの低酸素状態ですが、ヘモグロビンが正常範囲の人ならSpO2は低値になりますが、ヘモグロビンがかなり少ない状態ではSpO2は正常値になってしまいます。
もっと簡単な例で話すと(次の値は架空の値です)
酸素100、ヘモグロビン25なら飽和度100%
酸素50、ヘモグロビン25なら飽和度50%
酸素50、ヘモグロビン12.5なら飽和度100%となります。
で、飽和度が高くても体の酸素は低いため、酸素投与が必要です。
もう少し詳しく知りたければ、酸素乖離曲線なんかで調べてみるといいですよ。
SpO2は便利なモニタリングですが、これだけでは体の事はわからないです。たとえば、マニキュア塗っていても変わりますしね。いろいろ調べてみると面白いですよ。
勉強になりました!!
なるほど!!
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